1ページ目から読む
7/12ページ目
7位 寿し一貫 (高知)
四国随一の食材の宝庫、高知。そんな高知で生まれたローカル回転寿司「寿し一貫」は、高知を中心に四国4県で展開している。
寿し一貫の1号店であるあぞうの店は、手作りマンションとして知られる沢田マンションのすぐ近くに立地する。かつおはもちろんのこと、海と山に囲まれた高知ならではの食材を活かしたグルメ回転寿司だ。
そのルーツは、70年代に小僧寿しのフランチャイズとしてスタートしたことだという。高知県内の小僧寿しは今でも寿し一貫の運営であり、1号店のあぞうの店に小僧寿しの店舗が隣接していることもそういった事情によるものだ。
おすすめメニューを見て驚いた。牛タン握り以外の全てが高知産の食材なのである。そして、シャリで使っている米ですら高知で精米された米を使用するという地産地消具合だ。
〈推しネタ〉“かつお王国”の見たことないこだわり「戻り鰹の昆布塩」
高知のかつおは次元が違う。上物が地元に出回り、しっかり締めた後に厳格な温度管理で寝かされたものが、藁焼きのタタキにされる。そんな“かつお王国”高知では、たとえ回転寿司であっても舌の肥えた高知県民を納得させる味が要求される。
寿し一貫の「戻り鰹の昆布塩」は、その名の通り秋が旬の戻りがつおをタタキにして、海水に昆布出汁を注入して作られたという特製の塩による味付けがポイント。他の回転寿司店でのかつおでは見たことのないレベルのこだわりだ。
たっぷりと脂を蓄えた戻りがつおの旨味と芳醇な塩が絶妙にマッチし、その味はまさに高知レベル。これが290円だなんて信じられない。ちなみに季節限定なので、春と秋のかつおシーズンに行くべし。