【4】青学大「よこたっきゅう」ブレイクの予感
3区の時点で原監督が敗北宣言をしたことで、完敗ムードが漂っていた青山学院大。ところが4位から全日本につなげる2位まで順位を押し上げフィニッシュしたのが横田俊吾選手でした。
右腕を横にスライドさせるような、左右非対称な腕振り。何かに似ていると思いませんでしたか?
実際、学法石川高校で全国高校駅伝を走っていたころから、駅伝ファンの間では彼のフォームは話題になっていました。「卓球をやっているみたいだ」「寿司を握っているみたいだ」といろいろな意見が出たところで、やっぱり卓球みたいだと一部の陸上好きの間で「よこたっきゅう」と呼ばれはじめました。
彼はいつ駅伝デビューをするのだろうとずっと期待していたのですが、これまでなかなか出てくることがなかった。それが今回、3年生にして三大駅伝初出場。アンカーにエントリーされます。 ただ、今回の出雲駅伝から当日二名までのエントリー変更が可能に。そのため当日変更されるエントリー要員と予想する人も。その悔しさが彼の原動力となったようです。
ラストスパートでスピードが上がるごとに、右腕のスマッシュの角度もどんどん上がっていく。追い上げて追い上げて、最後は「よこたっきゅう、ここにあり!」と言わんばかりに力強いスマッシュを2回決めてゴール! その瞬間、Twitterでは「よこたっきゅう」ワードが続出でした。
僕としては、全日本大学駅伝までにこのワードが浸透して、アナウンサーが「出た! よこたっきゅう!」と言うぐらいまで広まってほしいです。
そしてもし、彼が全日本に出場したときは、ぜひ皆さんも「#よこたっきゅう🏓」とハッシュタグをつけてツイートして、彼の走りを拡散してください。
撮影/EKIDEN News 構成/林田順子(モオ)