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「だからdlshogiがバグを突く形で成長したというのは、おそらく……ないと思います」

 結果論ではあるが、長時間マッチを行ったことでバグの修正が行われ、水匠はさらに使いやすいソフトとなった。
 また、バグという衝撃の結末によって、『将棋ソフトに関心を持たない人々へのプロモーション』という長時間マッチ開催の目的にも資することになった。一歩引いた目で評価すれば、バグによる結末はプラスの面が大きいと言えるだろう。
 しかしこの結果に納得できない人物がいた

 第1局に勝利したdlshogiの開発者――山岡忠夫である

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(第二譜につづく)

第一譜『水匠』杉村達也の挑戦
第二譜『dlshogi』山岡忠夫の信念
第三譜『GCT』加納邦彦の自信
第四譜『プロ棋士』阿部健治郎の未来予測