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《北海道》旭豆

昭和30年代になってデザインを一般公募。そのときからずっとアイヌの民族衣装を着た女性と「旭豆」で北海道の地形を表したデザインを使用している。50年以上前のものだが、優れたグラフィック魂を感じる缶。布袋タイプもあり、ノスタルジーあふれるそちらも機会があったら見つけてほしい。旭豆立缶972円/共成製菓

 今から約120年前の1902年、北海道で取れる大豆と甜菜糖から誰もが好む菓子が作れないかと生まれたのが「旭豆」だった。

《北海道》塊炭飴

左から「平大缶」1836円、「平小缶」756円、「角缶」1026円/石川商店

 かつて炭鉱の町であった赤平市の名物菓子。地元の「石川商店」が1932年より製造している。赤平産出の“黒ダイヤ”とも称された高品質の石炭をモチーフにした飴だ。「塊炭飴」じたいは東京でも「どさんこプラザ」などで手に入る。しかしこの缶だけは都内で手に入らない。それだけに貴重だ(取り寄せ可能だがオンラインサイトなどはなく電話で問い合わせを。これもまたいい)。この渋さ、男らしさ、無骨さ。昭和という時代や炭鉱の町を体現したようなデザインは今の時代には決してないものだ。たしかな資料は残っていないが、デザイン学校の学生がデザインを手がけたと伝わっている。

《新潟》雪国あられ

雪国あられY-C(360g缶)1620円

 新潟の定番銘菓である「雪国あられ」。今から50~60年前にデザインされたもので原画などは残っていないが、創業者である初代社長が手がけたと伝わっている。創業者は一時、画家を志すほどの美術好きで、退職後は油絵画家として新潟市を中心に活動していた。

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《新潟》ベーカリーレーチェ

左〉LECHEクッキー缶Shiro、〈右〉LECHEクッキー缶Ao各1400円

「ヤスダヨーグルト」が手がけるパンと焼き菓子の店「ベーカリーレーチェ」。モノクロ×ブルーで構成されたシンプルなデザインながらも“雑貨的パワー”を強力に持つクッキー缶は新潟県内にある、「ヤスダヨーグルト」直営ショップ限定販売で通販はしていない希少品だ。