化粧水の後は美容液。今回使うのは「ラッシュ」の「艶肌 ドロップ」だ。肌を清潔に保つ効果があり、皮脂やニキビなどの気になる部分に効果的だという。ふたを開けると、さわやかなハーブの香りが漂ってきた。
「男性はすっきりした香りが好きだと思うので、こういったハーブ系はとっつきやすいと思います。ちなみにつける量はその人の好みでいいと思います。メイクもお酒と一緒で、好きな品、適量も人それぞれです」(鎌塚氏)
記者は口周りのニキビが気になるので、そこに重点的につけていく。鎌塚氏の言う通り、つけたところからさわやかなにアロマが香って、爽快な気分になってくる。
記者の肌は「熟れた桃」 乳液の適量とは…
次は乳液だ。記者は乳液を使ってニキビが酷くなった経験があり、普段は使わない。しかし、化粧水だけつけてもすぐに水分は飛んで行ってしまう。しっかり油分で表面を覆うことが重要だと漫画にも描いてあった。恐る恐る乳液を右手の指先につけて顔に点々とつけて手のひらで伸ばしていく。
すると、大森氏がVoCE編集者らしい、わかりやすいアドバイスをくれた。
「美容家や皮膚科医などは『熟れた桃を扱うように自分の肌を扱いなさい』とよく言っています。乳液をつけるときに肌が引っ張られるのは力が入りすぎ。今のつけ方だと傷んで真っ黒な桃になっちゃってますよ。あと、男性はもっちりとべたべたの違いが分からない人が多いと思うんです。皮膚科医曰く、目安は翌朝の肌の調子。朝起きてべたついていたり、乾燥していたら、量が足りない、つけすぎ、あるいはその乳液が肌に合っていないんです」
これには鎌塚氏、糸井氏も「そうだったんだ」と感心。スキンケアに慣れている人でも乳液の加減は難しいようだ。
保湿は直後よりも時間が経ってからの肌の調子が重要。記者も乳液をつけた直後は「水分過多のパン生地みたいにベタベタしてるな」と思っていたが、時間が経つにつれてベタベタした不快感はなくなってきた。
実は乾燥している目の周り アイクリームを塗ると…
乳液が終わると、ここからは記者にとって未知の領域となる。
次はこれ、と渡されたのは黒い円筒の容器に入ったアイクリーム「キールズ AGD エイジケア クリーム」。目元の保湿に使うものだそうだが、記者は自分の目元が乾燥しているという自覚はない。しかし、それは大きな間違いだという。
「瞼の下は頬あたりの皮膚に比べて皮膚の厚さが3分の1しかないそうです。だからこそ大事にしてあげないといけない」(大森氏)
ここも薬指の出番だ。爪を延ばしている女性はスパチェラ(クリームをすくう小さなスプーン状のもの)を使うようだが、今回は直接薬指ですくって目元に乗せていく。初心者のおぼつかない挙動が興味をそそるのか、鎌塚氏が「人がスキンケアしてるの見るのって面白いですね」と目を輝かせている。