記者が余ったクリームをどう処理すべきかと思案していると、「指先に残ったクリームを、シミやシワなど気になる部分に『明日消えますようにー』って塗るのはあるあるですよ」と糸井氏からアドバイスが飛んできた。
思い返すと、実家の母も出しすぎたクリームを色んなところに塗っていたことがあった。記者はすがるような思いで、アイクリームを年齢にしては深く刻まれているほうれい線に塗り込んだ。
初めて知った肌の「テカリ」と「毛穴」の存在
アイクリームをつけ終わるとようやくスキンケア編は完了。続いてメイクの下地作りだ。
まず目の前に置かれたのは現代アートのようなおしゃれなデザインのチューブの「ボッチャン スキンパーフェクター」。パッケージのデザインに惹かれたのか、なぜか男性カメラマンが「ボッチャン、使い心地良いんですか?」と鎌塚氏に聞いている。
「すごく使いやすいですね。変なクセがなくて馴染みやすくさらさら。パッケージもおしゃれなので使っていて気分があがりますよ。これは肌のテカリを抑えて毛穴を目立ちにくくします。つけているのは基本的には額と鼻のTゾーンですね。その他は個々人で肌の性質が違うので、気になる部分につけます」(鎌塚氏)
テカリが気になる部分と言われても、普段鏡をまじまじと見ない記者は自分の顔のどこがテカっているのか分からない。とりあえず額と鼻すじに塗ってみた。それだけでも、ぬった部分がさらさらして気分が良いのだから不思議だ。
ベースメイクで「10年前の健康」を取り戻した
次は「NULL」の「BBクリーム オークル」。クマやシミなどを目立たなくするクリームらしいが、先ほどと同じくシミがあるかどうかも分からない。とりあえず薬指を使って目の下のクマに塗ってみるが、その後が続かない。ふと、これは皺も隠せるのではないかと思い立ち、唯一気になる部分であるほうれい線に塗ろうとした。すると、「あっ!」「うっ」などという声が漏れた。どうやら、記者はクリームをつける場所を間違ったようだ。
「深いシワはBBクリームだけでは逆に目立ってしまうこともあるので、ほうれい線につけることは少ないんですよ。僕も家ではこんな感じでした。妻に『あっ』『ちょっとつけすぎ』などと言われて、『あれ? 違った?』というやりとりを繰り返していましたね。でも、この短時間でレベル上がってきていますよ。クリームを塗る薬指のタッチが優しい。そして、遠目に見ても肌がトーンアップしているのが分かります」(鎌塚氏)
試しに鏡をのぞいてみると、確かに目元のクマを隠しただけで鏡の中の自分は10年前の健康を取り戻したような表情をしている。クマを隠しただけで大きな変化を感じた記者だったが、次にコンシーラーを使うと、さらに驚く変化を見ることができた。