――お顔を出していないのは、自分の実体験を描いているからなんですね。
管理人 そうです。例えば「【嘘だらけ】現実を生きるリカちゃんの就職活動」とか「現実を生きるリカちゃんのリモート飲み会【表と裏】」とかでは、面接で思ってもないことを平気で言ったり、リモート飲み会ではすっぴんと言いつつ軽くメイクしていたり、酔っていないのに、チークを塗って酔ったふりをしたり……(笑)。そういった裏の部分を描いているので、身バレには気をつけています(笑)。家族や仲のいい友達にしか言っていないです。
――YouTubeチャンネル開設からわずか1年半で登録者数は40万人を超えています。管理人の描く「現実を生きるリカちゃん」は多くの女性から共感を得ているようですね。
管理人 ありがたいですね。こんなに登録してくれるとは思っていなかったです。何も飾らないリアルを見せているので、みなさんから引かれたりしないかなと不安に思ったりもします。
タカラトミーの炎上で気づいたこと
――YouTubeを見ていると、リアルを描いていますが、下品さは一切感じないです。管理人の中で何か工夫やルールがあるのでしょうか。
管理人 明確にルールを決めているわけではないですが、やっぱりリカちゃんが好きっていうのが前提で作っているので、本来のリカちゃんのイメージを崩しすぎないようにとは思っています。ズボラなリカちゃんを描いている時点で崩してると言われたら何も言えないんですけど……。下品な言動や人が不快に思うような仕草や行動はさせないようにしています。
――1年前、Twitterでタカラトミーが炎上したことがありましたよね。「#個人情報を勝手に暴露します」というハッシュタグをつけてリカちゃんの個人情報を書いたことによって、「リカちゃんを性的搾取に使うな」という声が多く上がりました。
管理人 当時はこの活動を始めたばかりだったのであまり深く考えていなかったんですけど、リカちゃんで表現させていただく以上、気をつけて投稿しています。リカちゃんを性的に見せたいわけではないので。下品なサムネで釣ったり、動画内で下ネタ発言はあまり相応しくないと思っています。
子供の時からリカちゃん=憧れのお姉さんみたいに思っていて、今もそれは変わらずにいます。どんなに崩れても、決まるところでは決まる。そういうリカちゃんの素敵なところはこれからも残していきたいです。
――そういった工夫が、ここまでの支持を得ることに繋がっているんですね。動画作りはすべてお一人でやられているのでしょうか。
管理人 すべて私がやっています。衣装を買ったり、作ったり、撮影も編集も一人でやっているので、どうしても動画の投稿頻度は少ないんです。