1971年7月に1号店を銀座にオープンさせた日本マクドナルドは今年で50周年。限定のメニューやプロモーションなど、マクドナルドの歴史を語るうえで欠かせない要素はいくつもありますが、「ハッピーセット」のおもちゃに思い入れがある方は多いのではないでしょうか。
「ハッピーセット」の歴史は1987年から…
ハンバーガーやドリンクなどにおもちゃがついてくるセットは、もともと米・マクドナルドで「ハッピーミール」と呼ばれており、それと同様のメニューが日本マクドナルドにも導入されたのは1987年のこと。「お子さまセット」という名前で登場したこのセットは、1995年に「ハッピーセット」に名前を改め、今なお高い人気を得ています。
そこで今回は、20年以上前の昔懐かしい「ハッピーセット」のおもちゃを中心に収集している、有名コレクター「マックけんいち」さんにインタビュー。自慢のコレクションを披露していただくとともに、「ハッピーセット」の歴史を語っていただきましょう。
日本に上陸してすぐのマクドナルドでアルバイトを経験
――まず「ハッピーセット」をコレクションするようになったきっかけを教えてください。
マックけんいち 今から約半世紀も前、私は高校生のときに、日本に上陸して間もない頃のマクドナルドでアルバイトをしていました。ただ、当時はまだ「ハッピーセット」はなかったので、後々マクドナルドのおもちゃをコレクションすることになるとは思ってもいませんでしたね。「ハッピーセット」に興味を持ったのは、結婚して子どもができてからです。
子どもは2人いましたので、それぞれに「ハッピーセット」を買い与えたつもりで、2つあるおもちゃのうちの1つを子どもたちに遊ばせて、もう1つを未開封のまま僕が保管しておくようになったんです(笑)。それがきっかけですね。僕にはもともとコレクション癖があり、ただ持っているのが好きだったんですが、それからしばらくして本格的に収集するようになりました。
――「ハッピーセット」のおもちゃだけでなく、食品についてくるオマケとしてのおもちゃ“ミールトイ”全般を収集されているそうですが、競合他社と比較してマクドナルドの「ハッピーセット」にはどんな特徴がありますか?
マックけんいち 「ハッピーセット」のスタイルを追う形で、おもちゃと食事のセットメニューを展開する他のハンバーガーチェーン店もありましたが、おもちゃのクオリティも展開するサイクルも「ハッピーセット」に敵う店はなかったと思いますね。食品についてくるオマケとしてのおもちゃという観点で観ると、日本マクドナルドの「ハッピーセット」は世界一なんじゃないかと思うレベルです。
――改めて考えるとハンバーガー、サイドメニュー、ドリンクのセットにあの出来のいいおもちゃがついてきて500円以下(2021年6月現在の値段)というのは破格に感じます。これまでトータルでいくつくらいコレクションされているのでしょうか?
マックけんいち 日本の「ハッピーセット」は2000年頃まで収集していまして、数でいうと400~500個ぐらいでしょうか。