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14年以上の馬主歴で獲得した賞金は26億円

 そればかりか、競馬の先進国であるアメリカやヨーロッパ、オーストラリア、アイルランドなどの諸外国も、ディープの血を求めて産駒を輸入しはじめた。イギリスのG1を2勝したサクソンウォリアーや、21年の凱旋門賞に出走したG1・3勝馬スノーフォール、仏オークス馬ファンシーブルー、豪州のG1馬フィアースインパクトなど、ディープの仔が次々とG1を勝っている。

 ディープのみならずキングカメハメハやクロフネ、さらには2頭の結晶であるソダシ。別格中の別格の馬主さんだ。

 馬主としてもう一人、大成功を収めているのが大魔神・佐々木主浩さん。所有馬25頭中G1馬が3頭。6頭が1億円以上を稼ぎ、地方も含め未勝利に終わった馬は2頭しかいない。14年以上の馬主歴で獲得した賞金は26億円にも及んでいる。この「好走率」もすさまじい。

安いけどいい馬だ、と感じた愛馬が活躍してくれる

 最後にAさんが、馬主を続ける理由を語ってくれた。「金子さんや佐々木さんのようになりたいと思うけど、正直、僕を含めて多くの個人馬主にとって、成功するのは夢のまた夢かもしれない。使える金額にも限りがあるし、いい馬を手にする確率を高めるには、今の時代、セレクトセールで購入するのが一番だとは思う。でもそれはさすがに無理。安いけどいい馬だ、と感じた愛馬が活躍してくれる。そんな夢を追いかけ続けているんだ」

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