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じつは楽しい「薪拾い」!注意すべきは…

 この薪割りよりも、ずっと簡単で楽しいのが薪拾いです。

意外に?楽しいのが「薪拾い」。拾うときには許可されたエリアかどうか、確認も忘れず

 山に分け入って拾うのは、地面に落ちた枯れ枝です。ただし気をつけたいのは、都会暮らしの人の目には「雑然とした森」に見える山林も、日本全国全ての場所に所有者がいて、素人が簡単に立ち入れるような「森」は「労働力をかけて管理されている」ということです。

 当たり前ですが、管理者の許可なく木を伐採したり、枝を折ったりするのはNG。キャンプで立ち入りを許可されたエリア内で、地面に落ちている枯れ枝だけを採取しましょう。だいたい生きている木から折ったばかりの枝では、水分が多くて火は簡単にはつきません。

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 ちなみに、この細い枯れ枝のことを「柴」と呼びます。

右から二つ目の束が「柴」で、一番右が焚き付けになる針葉樹の枯葉

 桃太郎のおじいさんが山へ刈りに行ったのがこれです。柴は昭和の前半までは、生活に欠かせない燃料でした。昔は手間と時間がかかり、貴重な樹木の伐採が必要な「薪」は大切な換金作物であって、自分の家で簡単に燃やすものではなかったそうで、普段は柴を使っていたそうです。

ポイント2:ライター? マッチ? 着火剤はいるの?…「着火道具」って何だ?

 枯れ枝の柴と、割り分けた薪が用意できたら、さてこれでようやく燃料が揃いました。ここまでの一手間があるだけで、着火の失敗の90%は減ったと思って大丈夫。残すポイントは着火道具だけです。