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大切なのは「3種類」の薪を用意すること

 ここが最初のつまずくポイント! 薪は可能であれば3種類の太さが欲しいのです。

 よく多くのキャンプ入門書にも書いてありますが、キャンプでの火起こしは「割り箸くらい」「親指くらい」「腕くらい」の3種類の薪があると一気に進めやすくなります。

大切なことは「薪」に種類をもたせること

 にもかかわらず、販売されているものは、概ね腕くらいか、それよりも太いものが多い。この太さの薪では、市販の着火剤や新聞紙に燈る炎の熱で着火するのは不可能なのです。もちろん細ければ良いというわけでもありません。全部細い薪では、あっという間に焚き火が終わってしまいます。そこで3種類の太さって訳です。

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 ただし自前で山林を持って、好きなサイズの薪を自家製造できる人はそういませんから、購入した薪を「自分で割る」か、細い枯れ枝などを「その辺から拾う」かが選択肢となります。

手っ取り早いのは「自分で薪割り」

 手っ取り早いのは自分で薪を割ること。なんだかワクワクしませんか?(笑)

薪を割る筆者。しかし自分で割るとなるとケガも心配、気をつけて

 ただし怪我も多いので気をつけてください、ちなみに私は北海道ロケの最中に、現地で薪割りをしている際にケガをして、7針縫ってもらったことがあります。本当に、くれぐれも気をつけて……。

 とはいえ、そこまで大ごとの薪割りをキャンプ場でする必要はありません。購入した薪を指くらいの太さに割り分ける程度で十分です。

 最近の流行りは「バトニング」という方法で、薪にナイフをあてがい、ナイフブレードの背を木の棒でガンガン叩いて割っていくテクニックです。ワイルドで絵になるのが魅力なのか、キャンプYouTuberがよくやっているのを見かけます。

ナイフの背を木の棒で叩く「バトニング」は流行だが…

 ただ、私はナイフでこれをやるのはあまりオススメしません。もちろん緊急事態なサバイバルでは有効な手段なのですが、やはりナイフへの負担が大きすぎます。ホームセンターに行けば、カッコ良いアウトドアナイフよりも遥かに安い値段で、使いやすい鉈や手斧が販売されていますので、可能であればぜひこちらを使ってください。

ホームセンターで買える鉈などを使うのが初心者にはオススメだ
 
使い方自体はナイフバトニングと同様。ナイフよりも安全で割りやすい

 使い方はナイフバトニングと同じく、薪の上に鉈や手斧の刃を置いて上から叩くだけ。この方法で、ナイフよりも安全・楽チンに薪を小分けにできます。