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「うーん、火がつかない…」キャンプの定番“焚き火”…2つのポイントで楽しめる“火起こし方法”

「うーん、火がつかない…」キャンプの定番“焚き火”…2つのポイントで楽しめる“火起こし方法”

焚き火と料理の秋のキャンプ 「焚き火着火入門」編

2021/11/20
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 重要なポイントは、全て「多種・複数」ということ。薪も、最初に火を燈す何かも、「すぐに火がつく」ものと「火力が強い」もの、「長い時間燃える」ものという複数パターンを組み合わせることが、簡単確実な着火のためには必要なのです。

 入門書などでは、薪の組み方や着火してからの風の送り方、薪の足し方ばかり解説されていますが、意外と忘れがちなのがこの「着火の一つ手前」。燃料や着火道具を揃える手間に十分時間をかけることで、失敗は驚くほど減りますので、めんどくさいなーと思わずに、ぜひ実行してみてください。

いよいよ焚き火の完成!

着火の「一つ手前」をしっかり確認したら、いよいよ着火へ

 ここまでくれば着火は目の前。実際に薪を組んでいきましょう。今回は、キャンプ入門書にも載るような定番で、一番簡単で確実な「差掛け式」でいってみましょう。

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 まず、そこそこの太さの薪を一本横に寝かせ、すぐ脇に火口となる樹皮や着火剤を置きます。あとはその上に屋根をかけるように、焚き付けの枝(柴)や細めの薪を立てかけて完成です。

 着火剤に火をつければ、あっという間に柴や細い薪は燃え上がります。全体に火が回ったら、火を潰さないように太い薪を1本ずつ足していきましょう。

 
 
 
 
★さかけしきの着火図

 あっという間に、大きな焚き火の完成です。

組み方を変えるだけでこんなことも…

 ちなみに、使用目的に応じて、薪には様々な組み方があります。参考までに、面白い組み方を2つ紹介しますね。

 まずはキャンプファイヤーの定番「井桁型」です。

こちらも定番、「井桁型」
キャンプファイヤーでもお馴染み

 薪を井の字型に組んでいくこの組み方は、薪の壁が作る空間が煙突効果を発揮して、炎が上方向に美しく、大きく育っていき、非常に美しい焚き火が出来上がります。