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 この着火道具についても、いくつかに分けて考えましょう。一番重要なのが火のスタートとなる「発火具」です。「ライター・マッチ」がこれにあたります。時代劇の火打ち石や、古代人が木片を木の棒でグリグリやっていたのも同じですね。

ライターだけでなく、マッチも用意しておくと対応しやすい
 

 ライターが使いやすいですが、気温や天候によってはマッチのほうが良いこともありますので、両方を用意しておくと臨機応変に使えます。

 また最近の流行は、火花が飛ぶ姿が美しい現代版火打ち石「メタルマッチ」。ただしこちらは、ライターやマッチと違い本体が燃焼を継続するわけではないので、火花を受けて着火する「火口」が重要となります。

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「火口」をベストな状態で用意できれば、火花がカッコ良いメタルマッチも活用できる

「火口」とは、これら発火具で起こった「火」を受け継ぎ最初に火が燈る重要アイテム。火口には細い麻紐や藁縄、樹皮、新聞紙なども活用しましょう。

最近人気のフェザースティック

 また最近のワイルドな雰囲気を楽しむキャンプで人気の火口は、枝をナイフで毛羽立たせたフェザースティック。これが上手に作れると、ちょっと自慢できますね。

火を大きくする「焚き付け」には松ぼっくりなどが有効だ

 もちろん、火口の最初の火だけでは、薪を燃やすほどの熱エネルギーを期待できません。そこで必要なのが「焚き付け」です。ここで先ほど採取した柴や、他にも松ぼっくり、枯れ草、新聞紙、市販の着火剤などが活用できます。それぞれ特徴が違うので、なるべく大量に、バリエーションも多めに用意しておくと良いですよ。

似ているようで違う!焚き火の「成功パターン」と「失敗パターン」

「焚き火」の成功と失敗、意外と似ているようだが…

 改めて焚き火に必要なものを整理すると、

・そもそもの燃料である「細いものから太いものまで数種類の薪と柴」
と、
・適切に火をつけるための「複数の発火具」、「複数の火口」、「多種揃えた焚き付け」

 になります。似ているようで微妙に違うのが、焚き火の着火で手間取っている初心者に多い次のようなケースで、

・「買ってきたそのままの薪」
・「ライター1個」
・「着火剤か新聞紙のどちらか」

 だけで着火をやっているパターンです。