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「セックス中に何度も吸うと意識が飛んで…」17歳で違法薬物“RUSH”にハマったワケと幼少期の「虐待とネグレクト」《元女子受刑者の告白》

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依存症子#1

genre : ライフ, 社会

 「好き放題を続けていたら受刑者になりました」

 インターネット上でブログを書く「依存症子」こと、湯浅静香さん(42)は自身の体験を吐露しながら、同じような様々な依存症に苦しむ人やその家族の相談に乗っている。以前に報じた“ヤクザ牧師”進藤龍也さんの例もそうだが、罪を犯してきた人のなかには、他の人の更生に手を貸すことで、自身も救われるというケースがあるようだ。

 ブログで読む限り、湯浅さんの半生はあまりに身勝手で、遵法精神の欠片もない。違法カジノへ足を運び、あらゆる違法薬物に手を出している。1990年代から2000年代にかけ、日本に蔓延っていたありとあらゆる誘惑に負け、依存してきた。

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 そんな湯浅さんがどのように立ち直り、なぜ「依存症子」という名前で人の相談に乗るのか。10月某日、文春オンラインの取材班は、埼玉県の大宮でインタビュー取材を行った。

◆◆◆

「すべてをさらけ出す」ことが更生の一環

 待ち合わせ場所に現れた湯浅さんは一見落ち着いた大人の女性で、壮絶な経験があるとはとても思えない。「全身に入れ墨が入っていますよ」、そう言って湯浅さんが長い靴下をずらすと、びっしりと彫られた和彫りの入れ墨が出てきた。

インタビューを受ける現在の湯浅さん ©文藝春秋

「豊胸もしているし、整形もしています」

 あっけらかんと「黒歴史」について、自身の過去を吐露していく。果たしてどこまで踏み込んでいいのか逡巡する記者に気が付いたのか、湯浅さんはこう言った。

「私のクソみたいな人生を明らかにすることで、今同じような悩みを持つ人やその家族の力になれるかもしれないので。色々な依存症に苦しむ人が現在の日本にはいますが、私のケースはその中でもひどいケースだと思いますし」

「すべてをさらけ出す」ことが彼女の更生の一環なのかもしれない。そうであるならばと、彼女の生育環境から思春期、人生が暗転した日々について、詳しく聞いていくことにした。

30歳頃の湯浅さん。現在もこの入れ墨が残っている

両親からネグレクトや虐待も受けた

 湯浅さんは埼玉県大宮市に生まれ育った。空調関係の職人の父と水商売などをしていた母の間に生まれた一人っ子だという。

「母は水商売をしていて家にほとんどいないので、夜ご飯はだいたいチンして食べていました。3、4歳の頃に百貨店でおもちゃのソーイングセットを万引きしちゃったことがあるんです。気づかれませんでしたが、忘れられない初体験です。寂しさからやっちゃったのかな……」

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