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子どもたちには内緒、離婚約がいい方向に働くことも

くらら その喧嘩が引き金にはなったけれど、やはりそれまでの不満の蓄積が理由なのですね。とはいえ、そこから離婚話になるなんてびっくり。それまで離婚の話が出たことはあったんですか?

かな 以前にも喧嘩した際、「合わないから離婚したほうがいいんじゃない」と私から言ったことはありました。それはお互いに冗談だと思っていました。子どもも小さかったですしね。でも今回は違うなと思ってしまった。極端なタイプなのかもしれません。たとえ娘たちにとって父と母という立場であっても、好きだと思えない人とは一緒に住めない。そう思ったらすぐにでも離婚したいと思ったんです。そう告げたとき夫は、「かなが言うならわかった」と言いました。

くらら 旦那さんいい人。

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かな そうなんです(苦笑)。周りからは夫は優しい人、すごくいい人だよねと言われます。確かに優しいんです。でも夫婦にしかわからないこともありますよね。家事を率先してやってくれても優しくても、男性として好きではないから一緒にはいられないと思った。娘たちが成長して人手を必要としなくなり、娘たちと楽しくやっていければいいと思えたのも大きいと思います。

くらら やはり離婚約をするのは子どもの年齢が大きいですよね。

かな 私が離婚を切り出したその1週間後、夫から、「2人が大学生になるまで、娘たちを育てる協力者としてやっていかない?」と提案されました。確かに送迎は必要なくなったとはいえ、年ごろの娘たちのことは心配だったので、その提案はいいかもしれないと思いました。娘たちにとっての父と母というだけの関係だったら、夫と上手くやっていけると思ったんです。私の仕事は出張が多く家を空けがちなので、夫が家にいてくれるのはありがたかったし、その提案を受け入れることでまとまりました。離婚のタイミングは次女が大学に入学するまでの4年後に設定し、夫と話し合った結果、私たち夫婦が離婚約を交わしていることは娘たちには言わないことに。子どもに余計な心配をかけるのも嫌でしたし、まだ先のことですしね。伝えるのは本当に離婚が決まったときでいいかなと思っています。

くらら 離婚約した後、夫婦関係はどうですか? 気まずくなったりはしませんか?