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妻の経済的自立を条件に「離婚約」中のひろきさん(48歳)の場合

 男性側の話も聞きたいと思い、現在、離婚約中のひろきさん(48歳・仮名)を取材させてもらいました。私が離婚約中だと友達に話したところ、男友達に同じようなことを言っていた人がいると紹介してくれたのがひろきさん。広告代理店勤務、小学2年生の女の子がいます。快活でお喋り好きという印象で料理が得意だそう。離婚約の期間は妻の仕事が見つかるまでと言います。

くらら いつ離婚を意識したのでしょうか?

ひろき 妻とは以前から価値観が違うなと感じていました。それがはっきりしたのは子どもの受験。そもそも僕は小学校受験に反対で。その理由は、娘には広い世界を見て欲しいから。妻は小学校から大学までエスカレート式に進学できる女子校育ち。だから娘も自分と同じように、大学まで続く女子校に入れたがっていました。妻の第一志望校の学校方針は“いい妻”を育てること。僕の教育方針とは真逆でした。だからずっと反対し続けていた。でも妻は頑として聞き入れず、勝手にお受験塾に通わせていました。

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くらら 子育てや教育方針っていちばん価値観の違いを感じるし、ぶつかるところですよね。

ひろき そうですね。妻は受験に夢中になりました。娘をヒステリックに怒ったり、追い込むように勉強を強いるのも僕には受け入れられなかった。娘が大泣きする姿を見て、何度もやめさせようと話したのですが、「私は娘の将来のためを思ってやっている。あなたは娘のこと何も考えてない」の一点張り。徐々に会話も少なくなり、妻も私に期待しなくなっていきました。

くらら 特にお受験は仲がいい夫婦でさえも喧嘩が増えると聞きます。父親マストの面接はどうしたんですか?

ひろき 合格して欲しくなかったから行きませんでした。でも結局、合格したんですよね。娘のことは大事なので学費は払っていますが、学校行事には行きたくなくて参加していません。

くらら 具体的に離婚話になったのはいつでしたか?