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「背中に鬼が宿ってる」「肉詰まりすぎです密です」の掛け声も…元ビキニ選手が語る、筋トレ女子のリアル

nora fitnessインタビュー#2

——旅行に行っても、欠かさず筋トレは続けていると。

nora できる限りやりたいですね。さすがに疲れていると、「今日無理だ」っていう時はあるんですけど、旅行に行くと、その土地のジムに行きたくなっちゃいます。どんな設備か気になって。

©鈴木七絵/文藝春秋

——栄養素を気にしていると、外での食事は大変ですよね。

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nora 減量中は食べられるものが決まっているので、外食はあまりできないですね。どうしてもって時は、お刺身とかお野菜が単品で出てくるようなところに行って、それだけを食べたりしています。

 外食に行くときは、必ず測りを持参して、ご飯の量を測っていますね。マグロを乗せて重さを測って、栄養素を調べて、この量なら食べられるとか(笑)。側から見たらやばいやつですね。

——YouTubeを始めてから、心境の変化とかはありましたか?

nora YouTubeは、自分の記録としての意味もあるので、より真剣に筋トレと向き合うようになりました。視聴者にも「あれ、たるんでない?」とか叱咤激励をいただいて。いろんな人に見られているから、手が抜けないなと思いますね。

筋トレせず過去一番太っていた頃(手前の飲み物は期待を裏切らないアイスココアです)by nora

——YouTubeでの筋トレ女子あるある、とても面白いです。

nora ありがとうございます。かなり好評をいただいています(笑)。

「あれ、本当なの?」とか言われるんですけど、あの動画のままなんです。鏡を見ると、とりあえずポージングしちゃったり。普通は、メイクとか髪型見ると思うんですけど、お尻を見ちゃいます。

 あとは周囲の人に、筋トレしていることを話すと、高確率で「すご~い、それで何を目指しているの?」って聞かれるんですけど、言葉に詰まります(笑)。何かを目指していないとやっちゃいけないのか……って。

 こういう「筋トレ女子あるある」を発信すると、みんな「わかる~」って言ってくれるので、どこも同じなんだと思いますね。

©鈴木七絵/文藝春秋

マッチョが多い海浜幕張のゴールドジム

——よくジムに行きづらいという女性の声も聞きますが、実際のところどうなんでしょうか。

nora その気持ちはわかりますね。圧倒的に女性は少ないので、舐められるじゃないけど、ちょっとやりづらいなと思うことはあります。私はゴールドジムに通っていたので、周りはものすごくむきむきの男性ばかりで。最初は緊張しましたね。

 ゴールドジムって、場所によってマッチョの多さが変わるんです。私は海浜幕張に行っていたんですけど、結構ガチ勢が多くて。でもそういう場所でやると、やっぱりやる気も上がりますね。

 あとは体験した方も多いと思うんですけど、「お節介おじさん」が頻繁に出没します。女性がいると教えたくなっちゃうんですよね。「こうした方がいいよ」とか「それはやめたほうがいい」とか。私は「へぇ~そうなんですね」って流していますけど。

 ジムのスタッフさんも頻繁に気にかけてくれて、「さっき大丈夫でした?」と声かけてくれるので、ありがたいですね。最近は、レギンスを穿いていると男性の目線が気になって……というのも聞きますね。