――「新おにぃ」ではなく「ホホホイおじさん」として登場した回ですね。このときは、どういう経緯で番組に?
前島 あれは本当にホホホイのオーディションだったんですよね。
――……ホホホイのオーディション?
前島 ホホホイをやりますから、やりたい人は来てくださいとだけ言われて、それで行ったんですよね。
――やってみたかった、と。
前島 何が何だかわからないけど、そう思ったんでしょうね。行ってみたら、私を入れて3人しかいなくて。私はホホホイを知らなかったから勝手に踊ってみただけなんですけど。それが良かったんでしょうね。
「笑わせないと終わらない」
――先ほど目立つことは嫌いじゃなかったと仰っていましたけど、そもそもお笑いやバラエティってお好きだったんですか?
前島 いや、好きじゃなかったですよね(笑)。だから、ギャグって言われてもまったくわからないんですよ。人前で何かをすることは嫌ではなかったので出ること自体は全然いいんですけど、 『ガキの使い』や『笑ってはいけない』に出ると、笑わせないと終わらないんですよね。一生懸命頑張るしかない。
それに私に課題を出す人があれもこれもいろいろと言うでしょ? リハーサルっぽいことをするものの覚えきれない。だから、アドリブで対応するしかなかったですよね。私は留学時代、英語の先生から「あなたはリテンション(記憶力)が悪い」って言われていたくらい。でも、そのアドリブがウケるもんですから、途中から台本を渡されなくなっちゃって。毎回、必死でしたよね。
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撮影=榎本麻美/文藝春秋
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