どうして松本一族は豹変したのか
配管や私道が松本一族の土地を通っているというのは事前に知っていましたし、松本一族とは通行料の交渉も終え、なんならリフォーム屋さんに駐車場を使わせてくれるという申し出までいただいていたので、とても良好な関係だと思っていました。そこから態度が豹変したので、まさに青天の霹靂です。
不動産屋さんにも理由がまったくわからないようで、わかるのは「私がお稲荷さまをお参りした直後に電話がかかってきた」ということだけです。
改めて物件周りの住宅地図を見てみると、大半の家の名前が「松本」になっていました。おそらくですが、周りの松本一族の誰かが、お稲荷さまに供え物をする私の姿を見ていたのでしょう。それが怒りを招いたとしか考えられません。
先述の神主さんにこの件を話すと「神様にきちんと礼を尽くしてこうなったのだから、これはお稲荷さまが助けてくれたと考えるべきだ」とのこと。たしかに、買ってから松本一族と揉めていたらと思うとゾッとします。
アパートはそれから…
その後の話を不動産屋さんに聞いてみたところ、このアパートは数週間後に別の買い手がついたようです。そして事件(?)からしばらく経った今日、グーグルマップでこのアパートの様子を見てみました。
アパート自体はそのまま建っているのですが、なぜか隣の家の屋根にブルーシートがかかっていました。そしてアパートの住所で検索してみても、賃貸ポータルサイトに情報が出てきません。
このお稲荷さまについても調べてみたのですが、御祭神や由緒などは一切不明でした。ただ神社仏閣歩きをしている人のブログに少しだけ記述があり「周辺の土地の形状から、元々は屋敷稲荷(個人宅に勧請された神様)であったと考えられる。その後に屋敷部分が取り壊され、単体のお稲荷さんになったのであろう」ということでした。
それが松本一族の邸宅であったのかまでは、わからなかったのですが、お家探しや不動産投資ではこうした不可解なトラブルに遭遇してしまうこともしばしばあるもの。この一件以来、内見の際に神社仏閣を見かけたら、必ず訪問するようになりました。