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「外見を評価し合う社会にくじけないで」

——轟さんの「外見を評価し合う社会にくじけないで」というメッセージが多くの女性の心に刺さっているみたいですね。

 ありがたいですね。多くの女性は容姿について、人と比べてしまって「あの子よりもかわいくない」って自信を失ってしまったり、周りから外見についてとやかく言われて傷ついたり、可愛いが正義みたいな中で生きていると思うんです。

 外見で評価されるのは当たり前だと思っているので、それは否定しないです。「人間顔じゃないでしょ」って言ってくるのに、自分は当たり前のように顔で評価している人もいますし、「外見主義の世の中なんてないし、あなた、考えすぎ」とか言う人もいて、少なくとも私の生きてきた世界では外見主義だったよって思うんですけどね。

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©末永裕樹/文藝春秋

「笑いに変えられないのか」

 そういう人は外見主義とは無縁の世界で生きてきたか、もしくは常に人を評価している側の人間なんですよね。

「もっと中身を磨いたら?」とか「笑いに変えられないのか」とか言われたりもします。「お笑い芸人の何とかさんが自分のコンプレックスのある外見を売りにして、それを面白さに変えてる、そういう姿を見てすごいと思わないのか」みたいなことも言われるんです。

 自分が顔のコンプレックスを武器にしたいなら話は別ですが、周りがそれを強要するのは訳が違う。なんで顔にコンプレックスがあると、人より何倍も努力したり、頑張ったり、傷ついたりしなきゃいけないの?って。

——外見についてコンプレックスを持っている子がどんどん自信を失ってしまうということですね。

 そうです。さきほども言ったように「外見主義」の世の中があることはしょうがないと思っているけど、だからといって顔にコンプレックスのある人に対して何かを求めてこないでほしいというか。

「外見主義の思想がはびこってる世の中なんだから、自分が悪いって思わなくていい」って思っています。心の中で「世の中はクソだ」って思ったぐらいのほうが強く生きられるって思ってるので。

 自分が悪いと思って苦しむよりは、「世の中のほうがクソだから、もっと頑張って生きよう」のほうが、自分にとってはいいと思ってて。これからもYouTubeを見てくださるみんなに「自分のよさを信じていいんだよ」ってことを伝えていきたいです。

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