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「ノーと言わないし、嫌がっている様子もなかった…」という言い分は通用する?“性的圧力”の“深刻すぎる問題”に迫る

『RESPECT 男の子が知っておきたいセックスのすべて』より #1

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代表的なイエス・ノーのサイン

 ある人と寝たときのこと、しばらくはいい感じで進んでいると思っていたのに、相手から「ノー」のサインを受け取った。本当はもっと続けたかったんだけど、ぼくはそこでやめ、ベッドに横になったんだ。すると相手がこう言った。

「なんでやめたの?」

「どういうこと? 今日はもうやりたくないのかと思ったんだ、違う?」

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とぼくが返すと、今度はこう言った。「違うよ、ただ別のやり方にしてほしかっただけだよ!」

「イエス」の見きわめ方
相手が…
* 「いいよ」「大丈夫」などと答えてくれる。
*楽しんでいるように見える。
*興奮しているように見える。
*からだを押しつけてくる。
*きみのからだを愛撫したり、なでたりする。
*キスしてくれる。
*自ら服を脱いだり、脱ぐのを手伝ったりしてくれる。
*積極的に、メイクアウトしてくる。
*リラックスして、心地よさそうに見える。
*抱きしめてくれる。
*クスクス笑ったり、大きく笑ったり、笑顔を見せている。

 

「ノー」の見きわめ方
相手が…
* 「いやだ」「やめて」などと言う。
*痛がっているように見える。
*酔いすぎている、薬物を使用しコントロールできない状態である。
*まったく口をきかない。
*腕や手をまったく使わず、きみのからだに触れようとしない。
*不安、もしくは、怖がっているように見える。
*キスをしても、相手はしてこない。
*からだがこわばっている。
*ただ、横たわっているだけの状態である。
*「イエス」のサインがまったくない。実はこれがもっともよく見られる「ノー」のサインと言えるかもしれない。

 言葉のないコミュニケーションは、解釈が時に難しいし、ぼくの場合のように誤解を生む可能性もある。 だから直接聞いてみるのがいいってわけ! 「気持ちいい?」 「なにしてほしい?」 「どんなことしたい?」 「もっとじっくりやりたい?」 「今日はここでやめとく?」なんてね。

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