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「ノーと言わないし、嫌がっている様子もなかった…」という言い分は通用する?“性的圧力”の“深刻すぎる問題”に迫る

『RESPECT 男の子が知っておきたいセックスのすべて』より #1

note

例外は通用しない

 レイプとは、相手が「ノー」のサインを出しているのに、もしくは「イエス」のサインをまったく出していないのに、セックスが続けられること。「ノー」という言葉を実際に発していなくても、また暴力が振るわれていなくても、レイプは成立する。

 メディアはレイプ犯のことを、人気のない暗い公園の茂みに潜む、凶悪な男のイメージで伝えたりするけど、現実は大きく異なる。主なレイプは屋内で行われ、レイプ犯はボーイフレンドなど、被害者の身近な人だったりする。

 多くのレイプ犯は、自分のしたことがなぜレイプなのか理解していない。彼らは、人気のない暗い公園の茂みに潜んではいないし、普段はふつうの男であり、モンスターでもない。

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 ふつうなのに誰かをレイプしてしまう男になりたくなかったら、セックスには例外が通用しないことを知っておくべきだ。「ムラムラしていたから」「酔っ払っていたから」「付き合っているから」「結婚しているから」「露出度の高い服を着ていたから」「セックスするって約束したから」「お互い同意のもと始めたのに、相手の気が途中で変わっただけだから」。セックスの途中で相手が「ノー」のサインを出す、もしくは「イエス」のサインを出さなくなったら、すぐにセックスをやめるべきだ。そうしなければ、スウェーデンの法律では例外なくレイプと判断される。

同意法

 スウェーデンには、すべてのセックスは同意に基づいて行なわれると規定された法律がある。つまり、両方が自発的に性行為に参加していることを示さなければならない。 相手が望んでいるかは自分で確認しなければならない。それほど難しいことではなく、相手の「イエス」と「ノー」のサインに従うだけだ! 相手の意思を理解しようと努めなかった場合は、「過失」と判断され、罪となる。

セックスへの圧力

 性的圧力は、実際にはレイプよりひんぱんに起こっているのに、あまり知られていない言葉。性的圧力とは、自分の欲求を受け入れてもらえるまで、人にプレッシャーをかけ続けることだ。

 数年前に女の子にセックスを迫り続け、今ではそれを後悔しているマルクスにインタビューしてみた。

「誰かにセックスを強いるって、相手の許容範囲をリスペクトしないことだと思う。ぼくが考えるに、性的圧力には2種類ある。ひとつめは、頼み続けるってことだ。いつも「なぁ、頼むよ、やろうぜ」なんて言ってね。でもぼくがやったのはそうじゃない。からだを使ってプレッシャーをかけたんだ」とマルクスは口にした。

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