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 バチバチしてたのは最初だけで、めちゃくちゃ仲良くなりましたからね。現場が遅く終わっても、みんなでセリフを覚えて、ゲームやって。で、みんな誰かの部屋で勝手に寝ちゃうもんだから、朝になったら「あいつがいねぇ」とか大騒ぎになったり。

『タッチ』で共演の長澤まさみ、「みんなからの視線が…」

ーー2005年には、兄弟で映画『タッチ』(2005年)の主演を務めました。双子の主人公・上杉達也と上杉和也を演じましたが、こちらはオーディションはせずに決め打ちの主演だったのですか?

慶太 そうですね。野球のテストみたいなのは、ちょっとありましたけど。

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祥太 野球の練習はしましたよ。

慶太 ふたりとも、小学校の時に野球もやってて、いまでもたまに草野球してますし。撮影前にコーチから本格的に野球を教えていただいて、クランクインしましたね。

祥太 『タッチ』では、僕らほんとに硬式投げてます。キャッチボールのシーンでも硬式を使ってるから、結構肘とか痛くなってました。

慶太 手首も。高校球児スゲーって思いました。

 

ーーヒロインの浅倉南を演じたのは、映画『世界の中心で、愛をさけぶ』(2004年)でブレイクして間もない長澤まさみさんでしたが。

慶太 周りのガードが凄かったですね。で、僕たち野球部のメンバーも、どうしたってまさみちゃんに注目しちゃう。

祥太 南ちゃんは、野球部のマネージャーをやっている設定だしね。もう、みんなからの視線をすごい感じて嫌だったんじゃないかと思う(笑)。

ーー『ホットマン』で兄弟共演の照れが消えたとはいえ、兄弟でヒロインの南に想いを寄せる設定を演じるのは、なかなかの抵抗感があったのではないですか。

祥太 ゲボーって感じ(笑)。

慶太 祥太がやった達也は、ちゃらんぽらんだけど南が好きという。僕がやった和也は、真面目で南を密かに好きという。ただ、僕としては和也がムッツリみたいに思えちゃって、そう見えてないか心配でしたね。

祥太 葛藤している姿が気持ち悪くも見えるというね。やっぱ、やりづらかったというか、兄弟でひとりの女性に恋する気持ちを理解するのが難しくて。実際、僕ら兄弟でそんなことありえないので。