ふたり揃って俳優として活躍し、『キッズ・ウォー』シリーズや『WATER BOYS 2』『タッチ』などでブレイクした一卵性双生児の斉藤祥太(36)と慶太(36)。
現在は芸能の仕事と内装業・電気工事業の両軸で、マイペースな活動をしているという。
そんな彼らに、人気絶頂期の日々、そこに陰りが見え出した頃の心境、ガテン系職人としても働く現在などについて、生まれ育った地元である神奈川県鴨居で話を聞いた。(#1〜#3の#3/#1から読む)
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他の学区から女の子たちが…高校生の頃の「モテ」ぶり
ーーもうすこしブレイク中のお話もお伺いしたいのですが、アイドル的扱いで雑誌のインタビューを受けるのは、気持ち的にいかがでしたか。
斉藤慶太氏(以下、慶太) 「明星」「POTATO」「JUNON」とか、いっぱい出させてもらいましたね。最初の頃は、写真撮影で「笑って」と言われてもなかなか自然にできなかったですね。
斉藤祥太氏(以下、祥太) 「ジャンプして!」とか。ジャンプって、どんな感じでやんのって。
慶太 アイドルでもないしなぁってのは、正直ありました。
ーー兄弟で共演するのと同様に、兄弟で並んで改まって話をするのも照れくさかったり。
慶太 質問にこいつが答えるじゃないですか。でも、変なこと言うことがあるんですよ。「はぁ? おまえ、なに見当違いなこと言ってんだ」ってなって。
ーー取材を受けている最中に始まるんですか。
祥太 そうです(笑)。
慶太 「おまえ、余計なこと喋んな。さっさと答えろ」とか。周りに見えないように、テーブルの下でこいつを蹴ったり、小突いたり。勢い余って、テーブルがドーンって。
祥太 「あ、すいません」なんて言って(笑)。
ーー『ホットマン1、2』『WATER BOYS 2』『タッチ』で完全ブレイクして、さらに生活は激変されたのでは? “アイドルってわけでもないし”とは言えども、街で気付かれて黄色い声が上がったりしませんでしたか。
慶太 高校生の時は、凄かったですね。僕らが通ってる高校に、いろんな学区から女の子たちが集まってくるんですよ。「うわ、本物じゃん!」とか言われて。「本物」って、なによって(笑)。
あと、僕たちが高3の時に学校が男女共学になって、1年生の女子が入学してきたんです。そうしたら、僕たちが登下校するたびに女子の校舎の窓からみんなが顔を出してきて「ワー!」みたいな。恥ずかしいからマジやめて、と思いながら登下校してました。
ーー家に訪ねてくる子なんかも。
慶太 来ましたね。バレンタインのシーズンになると、チョコを持って家の前に立ってる子とか。でも、祥太のほうがもらってました。
祥太 まあ、たしかに俺のほうがもらってた(笑)。