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生きたまま泳がせ釣りに ©ぬこまた調査団

 また、今回みたいなアジやイワシが足元でたくさん釣れる場合は、「ほったらかし仕掛け」を足元に投入しておくと、仕掛けに小魚がかかって勝手にヒラメや青物が喰いついてくる“全自動泳がせ釣り”も可能だ。

ほったらかし仕掛け ©ぬこまた調査団

 ハリスが太いので、大物が掛かっても釣りあげられるようになっている。

 期待とは裏腹に大物は無反応が続いた。翌日から沖堤防で釣りをする予定なので夕方いっぱいで切り上げた。結局この日はアジ以外は釣れなかったが、たった数時間の釣りで釣り場のポテンシャルの高さを感じることができた。

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大物は釣れず…… ©ぬこまた調査団

港を出るとそこは沖堤防だらけ

 釣り人にとって、浜田市の魅力の一つとして挙げられるのが沖堤防の数ではないか。

沖から見たおばせ波止 ©山元茂樹/文藝春秋

 現地入りする前、浜田市の釣り場をリサーチしていて、その沖堤防(波止)の多さに驚いた。1kmに及ぶ長いものから100mほどの短いものまで、海上には無数の波止が建設されている。

 どの波止へも渡船で渡ることができ、実際イシダイ釣行でも利用させてもらった。

 初めは見たことがない沖堤防の密度に「何か目的があるのか」と不思議に思ったが、後日、浜田市役所に連絡してみると、北西風による時化から港を守るための文字通り「波止」であるとの回答をいただいた。そして、港の拡張にともなって必要な防波堤が増設されたという。

 しかし、私が利用した波止で一つ明らかに異質な建造物があった。