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連載池上さんに聞いてみた。

池上さん、衆議院と参議院、議員にとってはどちらが魅力的なんですか?

池上さんに聞いてみた。

2022/02/01

Q 衆議院と参議院、議員にとってはどちらが魅力的?

 2022年になり、お正月の番組などでは「今年は参議院選挙がある!」という文言をさまざまなところで目にしました。その際に思ったのですが、それぞれの役割の違いはあるにせよ、政治家にとって参議院議員と衆議院議員どちらが魅力的なのでしょうか。(50代・女性・会社員)

©iStock.com

A 両方やったことのある人に言わせれば…

 参議院議員から衆議院議員に転身した人の関係者から聞いた話があります。参議院議員になったとき、国会職員をはじめ霞が関の官僚たちは「先生、先生」とそれなりに持ち上げてくれるのですが、その後、衆議院議員に転身した途端、扱いが全く異なったそうです。霞が関の官僚の対応が格段に良くなり、参議院議員時代との差に愕然としたそうです。

 憲法で衆議院の優先などと学習しますが、それを、身をもって体験したというわけです。衆議院から総理大臣が選出されるのが普通で、予算案の審議も採決も衆議院が優先されますからね。

 ただ、参議院なら6年間身分が保障され、議員立法などを構想したりする余裕もありましたが、衆議院はいつ解散総選挙があるかわかりません。せっせと選挙区を回らなければならなくなり、多忙になったそうです。

参議院→衆議院で「待遇」が大きく変わったものの、参議院なら6年間身分が保障され政策に取り組めるが、衆議院はいつ解散総選挙があるかわからず、選挙区を回らなければならなったという ©iStock.com

 政治家の性格にもよりますが、優越感を味わいたければ衆議院議員、じっくり政策に取り組みたければ参議院議員というわけでしょう。

 ただし、衆議院議員選挙で落ちたから次の参議院選挙に立候補する、という人は与野党を問わずにいて、参議院の議員たちからは「参議院は衆議院の救済場所ではない」という不満の声もあります。

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