マクドナルド(以下、マック)でバーガーを注文したときに「ご一緒にポテトはいかがですか?」とマッククルーに尋ねられ、ついオーダーしてしまった……。マックを愛する者なら、誰しもそんな経験があるはず。しかし2022年1月現在、気軽にポテトをご一緒できない事態に陥っている。
日本マクドナルド株式会社は1月9日から1カ月ほど「マックフライポテト」のM・Lサイズの販売を一時休止することを発表した。今はセットメニューを含めてSサイズのみの販売となっている。
なんでも、北米からのポテトの輸送が、カナダ・バンクーバー港近郊で起きた水害の影響や、コロナ禍の物流網の混乱によって大幅に遅延しているため、同社は深刻なポテト不足に陥っているという。
昨年末に同様の理由でSサイズのみの販売が発表された際は、各地のマックの店先に長蛇の列ができたのは記憶に新しい。M・Lサイズのポテトを失って初めて、その偉大さに気づいた読者もいるだろう。
そのため、ネット上ではマックフライポテト(M・Lサイズ)の喪失感を埋めるべく、冷凍フライドポテトで代用しようとする動きもある。
そこで本稿では、8種類の冷凍フライドポテトを調理・実食し、形や味などフィーリングがマックフライポテトに似ているものを選出する。完全な主観的評価になってしまい恐縮だが、ご笑覧あれ。
マックポテトの特徴は? 改めて考えてみた
ホンモノの味を知らなければ、答えは導き出せないので、まずはマックフライポテトSサイズを食す。見た目は、長いもので10cm近いポテトがあれば、3cmほどのものもあり、長短はさまざま。1本のポテトでも身がところどころ潰れていて、厚みがない部分もある。
また、フニャッとした食感のポテトと、カリカリに揚がった歯ごたえのあるポテトが混在しているのも特徴だ。揚げたてと少し時間が経ったポテトとでは、歯ごたえに違いがあるのだろう。
そして、口に含んだ瞬間はイモの風味を感じ、後味はマック特有の “ジャンク感”が舌に残る。筆者はマック以外でこのジャンク感に出会った記憶がない。「味」「ジャンク感」「歯ごたえ」「見た目」を基準にして、近場にいた5名の編集部員とともにマックフライポテト度数を5つ星で評価していく。