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読書感想文のタイトルは「自殺について」

「自殺したいって考えてまして」と遺書を書いた7月6日、準奈さんは学校の図書室で1冊の本を借りていた。それは「自殺予定日」(秋吉理香子著/東京創元社)というミステリー小説だった。

 継母に父を殺された16歳の少女が事件の証拠を探し、見つけられなかった時は死をもって継母の罪を告発しようと決意するストーリーだ。準奈さんは同作を題材に、「自殺について」と題した原稿用紙5枚の読書感想文を学校に提出している。その中には、こんな記述があった。

亡くなった4日後に行われた準奈さんの葬儀の様子

《「自殺」それは自分自ら自分を殺す。この世には、自殺をする人がたくさんいる。なぜ自ら死を選ぶのか。それはいろいろある。友達と仲よくできない、いじめられている、もう全部がうまくいかない、とこれ以外にもたくさんある。それに自殺する人以外に、自殺したいって思ってる人もいる。私も何度も自殺したいって思ったことがある。》

《つらいし、くるしいからって死に逃げるのはずるいと思う。ほかにもつらい、くるしい思いをしている人はたっくさんいて、その中でも、ガマンしてる人だっているのに、死に逃げるのはずるい。私だって、できることなら死にたい。今すぐにでも死にたい。》

「自殺について」と題された読書感想文
小学校時代に所属していたスポーツ少年団に顔を出してバレーを楽しむ準奈さん

《もし、自殺するときはよく考えて。本当に今死んでいいのか、友達が後追い自殺しないかな、お父さんお母さんしんぱいしないかな、もうちょっと遊んでから、ご飯食べてから、本当にこうなのかな、もうちょっと考えたほうがいいのかな、みんなにありがとうって、みんなにごめんなさいって、大切な人に大好きって、言ったほうがいい?って、考えて、もっともっと考えて、ちゃんと考えて、これが本当にあってるのか、この選択でいいのか、自殺するならそれを承知でやってほしいと思う。私は、自殺したいと思っている人たちを助けていきたい。自殺したいって思うぐらいくるしんでいる人たちを救いたいと思う》

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