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 水温が比較的安定しているエリアでは、厳冬期でも驚くような釣果を得る場合がある。

両手から溢れるキス

(2)低水温を好む魚を狙う

 こちらは現実を受け入れる戦法だ。

「冬は魚の転換期」と前述したように、去る魚もいれば釣れだす魚もいる。東京湾で冬の代表的な魚としてはアイナメ、カレイ、クロダイ、メジナなどがいる。

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メジナ

 冬季の魚に狙いをシフトすることで、一年を通して同じ釣り場で釣りを楽しむことができる。

 しかし、水温が下がったからといって簡単に釣れる魚たちではない。私も上記の魚、特にアイナメとカレイはホームエリアの東京湾で厳寒期に何度も狙ったが、彼らとの死闘はまだ続いている。

 これでは冬の釣りを心から楽しめているとは言えないのではないか……。自問自答の末、これまでの発想を変えてみた。

「より冷水域に行く」

 こちらも暖かい海に行く発想と同じではあるが、逆に低水温を好む魚を追って1月中旬に北関東(鹿島港魚釣園)に行ってみた。

 茨城県の沖合には親潮(寒流)が流れており、海況図を見ても水温が低い。

厳寒期の釣りを攻めの姿勢で勝利

 現地の水温も11℃。どんな時でもサビキ釣り派の私でさえ、サビキ仕掛けを持って行かなかった。

 だが、カレイとアイナメに集中して投げ釣りをやったところ、あっさりカレイが釣れた。しかも39.5cmの特大サイズ。

特大サイズのカレイ

 ぬこまた釣査団メンバーの顧問もカレイ、アイナメを釣り上げた。餌のアオイソメを房掛け(1本の針に2~3匹付ける)すると反応が良かった。