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真冬でも爆釣! 「寒くなると魚が釣れない」の常識をくつがえす3つの攻略法とは

カレイ、シロギス、マハゼから回遊魚まで…

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 釣り人にとって厳しい冬の到来。

 暖かい時期に比べて不毛とも言える海で、魚の釣れなさを実感されているのではないだろうか。

魚を待ち望む猫

「冬はオフ!」と割り切るのも良いが、冬でも釣りがしたい、魚をたくさん釣りたい方のために、今回は「厳寒期でも魚を釣る方法」を紹介したい。

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冬に魚が釣れない原因とは?

 まず「冬=釣れない」ではなく、「魚の転換期」と考えた方が誤解がない。

 私のホームエリアである関東についてお話しすると、実際に冬でも魚は釣れるのだが、ポイントを見極めず丸腰でアタックすると、一日中アタリも出ない修行のような釣行になる。そんな日が多くなるのが厳寒期。

 その原因とは何か?

 一つは、水温の低下にともなって魚が岸から深場へと遠ざかることが挙げられる。

 例として、東京湾でも釣り人が多い横須賀エリアの海水温推移をみてみる(※以下、2021年に岸から計測された水温データの平均値)。

10月ー20.8℃(秋爆、お祭りとも形容される魚が最も豊富で釣りやすい時期)
12月ー15.0℃(気温的には冬だがまだ回遊魚が活動できる水温を維持)
2月ー11.7℃(日によっては10℃を下回り多くの魚が活動限界を迎える)

 厳寒期の1、2月が釣れなくなる原因は、秋と比べて水温が10℃近くも低下することにある。人間にとって気温10℃の差はアウター1枚でカバーできるが、0.1℃の水温差を感じ取るとも言われる魚にとっては生存に関わる大きな変化だ。むしろ一年中同じエリアを回遊している方が不思議と考えるべきだ。

「外道」のフグしかいない海

 特に回遊性の高いアジ、サバ、イワシ、キス、カワハギなどは、12月以降の岸辺は適水温を下回るので、そそくさと水温が安定している沖に出てしまう。

 そして、生命感のない海に仕上がるのだ。

(1)水温の高い海域で釣りをする

 去っていった魚の居場所に自ら突撃する戦法だ。

 こちらも関東を例にするが、同じ海でも水温は一定ではない。