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AirTagと比べてみると…

 Bluetooth圏外からの位置情報の発信は、街中にある同社のアクセスポイントや、同じTileユーザのスマホ経由で行われます。AirTagは、都内で電車に十数分乗っていればその間に数回程度は位置情報が発信されますが、本製品で位置情報が発信されるのはせいぜい乗降する駅くらいです。

 こうした点は、あらゆるiPhoneを経由して位置情報をクラウドに送信するAirTagに比べるとどうしても不利です。プレミアム機能(有償)を契約し、過去の置き場所が見られるロケーション履歴を活用するなどして、うまくやりくりする必要があります。

置き場所を探す時は、スマホでTileアプリを起動し「探す」をタップすることで音を鳴らせます
詳細画面。Bluetooth圏内にあれば「近くにあります」と表示されます。「探す」をタップすると音を鳴らせます
AirTagと同様、最後に確認された位置情報を地図上で表示することもできます
プレミアム機能(後述)を契約すれば過去の置き場所を探すこともできます

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 一方で、カード左下にあるボタンをダブルクリックすることで、スマホアプリを呼び出せる機能を備えるのは、大きな強みです。つまりスマホ→Tile、Tile→スマホと、双方向で探せるわけです。スマホ→AirTagという一方向しか対応しないAirTagと比べると、これは大きな利点です。

カード左下の「Tile」ボタンを押すことで、ひもづいたスマホの音を鳴らすこともできます。クレジットカードの厚みながら、きちんとダブルクリックの感触があるのは驚きです