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 食べていると一瞬、古い駅舎の音威子府駅の待合室にいるような雰囲気が感じられた。この味である。最後にそば湯をもらって飲んだのだが、このそば湯が非常にうまいのに驚いた。塩味と気のせいかもしれないがほんのり昆布の香りがするような気がした。焼酎で割ってもうまそうだ。

復刻版「常盤軒かき揚げそば」(1100円)
天ぷらがつゆに溶けてほぐれていく
絶品のそば湯をいただく

提供は3月まで…いざ音威子府TOKYO

 鈴木さんは今年1月中旬にも単身氷点下20度の音威子府を訪ね、関係者の方たちへ挨拶回りをしたそうである。

「音威子府そばの製法は門外不出。今の代で畠山製麺は終わりにするとのこと。そうなると音威子府そばは二度と食べることができません。そう思うと余計に音威子府という地域に対する愛着が湧いてきます。かき揚げそばを復刻したのは音威子府そばに関わる人たちに対する恩返しです」と鈴木さんは熱く語ってくれた。

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 なお、鈴木さんによると天ぷらを作っている豊岡製麺所の方が高齢で多忙のため、常盤軒復刻版の「かき揚げそば」は3月中頃までの土日限定の提供になるという。「いざ音威子府TOKYO」である。

音威子府そばの製法は門外不出

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