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女性のインタビュー応答時の表情は?

 (1)計測されたほとんど全ての表情は、弱から中程度の強さであり、部分的な表情であった。

 (2)表情が生じた頻度は、嫌悪、愛想笑い、怒り、軽蔑の順で多く、真の幸福表情が最も少なかった。

 (3)計測された愛想笑いの5分の1では、悲しみ、怒り、恐怖が各々、同時に生じていた。

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 (4)発言と表情が、4割ほど一致していなかった。

 (1)は、消費者が抱いている感情が強くないことを意味します。また、部分的な表情であったということは、抑制しきれない感情が顔に漏洩したということです。要するに、商品について大して興味はないものの、若干の感情=関心は抱いている、という程度なのです。

 (2)と(3)の愛想笑いは、ネガティブな表情を隠すためであることが推測できます。(4)の発言と表情が4割一致していないというのは、例えば、10回のポジティブな発言の中に、4回はネガティブな表情が表れた、ということです。

 このことから、商品に対する本音は、アンケートなどの言葉を使った手法で引き出すことはあまり効果的ではなく、むしろ表情を読み解くことの方が重要だということがわかります。

 企業・個々人問わず、日々、営業や接客を重ねる中で、消費者やお客様の感想をデータ化し、将来の営業・接客、商品開発、マーケティングに活かそうと試行錯誤されていることでしょう。しかし、肝心のそのデータの中に本音が反映されていなければ、意味がありません。むしろ表情などの非言語から得られる情報を収集する、新しい方法や視点が必要だと言えるでしょう。

【前編を読む】「指原さんの愛想笑いはファンへの礼儀であり、優しさ」アイドルの“本心”も見抜ける“表情分析テクニック”の秘密