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――なんでしょうか。 

きんに君 イベントを開くんですよ。普通の劇場でイベントを開く。幕が開くとボン・ジョヴィさんが演奏してる。生演奏の『It’s My Life』に合わせて僕が登場する。それで「ダンダンit’s my“ヤーッ”」ってやるじゃないですか。それで「OK」「ゲスト、ボン・ジョヴィさんです」って紹介する。 

――すごい(笑)。 

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きんに君 「じゃあ今からスパゲッティにチーズかけましょう。このネタ一緒にやりたい人?」って僕が客席に呼びかけると、手を挙げてる人がいる。その人にステージ上に上がってもらって「ああ、結構体大きいですね」とか言って「お名前は?」って聞いたら 「アーノルド・シュワルツェネッガーです」。 

 

――(笑)。 

きんに君 なんとアーノルド・シュワルツェネッガーが来てるんですよ。エエーーッ。「えっすごい。このイベントどうやって知りました?」って聞くと「ローソンチケットで」とか言うとします。そうすると後ろでボンジョヴィさんが、ギターで「デデンッ」とかやるんで、僕が「いや、コミックバンドみたいなことしなくていいですよ」って言う。

 シュワルツェネッガーさんには「正式な発音をご本人に聞いてもらいましょう」と言って僕が「アーノルド・シュワル……」ってやる。するとシュワルツェネッガーさんが、「ツェネガー」って続く。僕が「先言うな!」って。またボン・ジョヴィさんが「デデンッ」「そんなのせんでええねん」。

 これがもう、ラストマッスルの最後の仕事です。ここでもう筋肉芸人の、全ての幕が下りるんですよね。 

――リッチー・サンボラにデデンして欲しいです……。アメリカに行かねばならない理由が今はっきりと分かった気がします。 

きんに君 行かなきゃいけないんです。おそらくめちゃめちゃ大変で、絶対辛いことの方が多いんですよ。住んでたからわかるんです。でもやっぱりやらなきゃいけないです。ラストマッスルの最後の仕事として。 

 

なぜ「サロンビジネス」をやらないのか

――きんに君は様々な世代、老若男女、国境を超えてそのキャラクターが愛されてると思いますが、インターネットでの人気を利用してサロンビジネスみたいなことを始めないのには何か理由があるんでしょうか。 

きんに君 いや、どうですかね(笑)。その能力がないからじゃないでしょうか。生配信で一緒にトレーニングしましょうという、オンラインフィットネスは今後やろうとしてるんですけど。言っても、僕はそれ以外のことで教えることないので。