「妻は長男に対して心理的虐待を働いていました。長男とともに警察に逃げ込み、長男を私の実家へ避難させました。しかし、監護権を巡る裁判において、名古屋家庭裁判所の調査官や裁判官は、“(心理的虐待について)確たる証拠はない以上、ただの夫婦喧嘩だから妻の言動は妻だけの責任ではない”、“今まで主に育児をしていたのは妻であるから妻が監護者ふさわしい”と、理不尽に断じました。結果として、長男は今まで心理的虐待を行ってきた妻のもとへ連れ戻されてしまいました。引き渡しの日に泣き叫んでいた長男の顔が今でも思い出されます。私は毎日長男の身を案じ悲しんでいます。杜撰で母性第一主義の名古屋家庭裁判所には、憤りを覚えますし、絶対に許せません」

 記者にそう語るのは、現在愛知県内の病院で働く医師のAさん(31)だ。

 別居前は埼玉県内の公的病院で働いていたが、妻・B子さんによる長男・Cちゃんへの虐待や自らへのDVから避難するため、Aさんの実家がある愛知県にCちゃんと避難してきたというのだが……。

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 名古屋家庭裁判所の理不尽ともいえる審判により、Cちゃんは虐待を働いてきたB子さんの下へ連れ戻されてしまったという。一体なにがあったのか――。

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突然妻が一方的に離婚を切り出してきた

 昨年、Cちゃんが1歳になる誕生日の夜にAさんが帰宅すると、B子さんは、Cちゃんの誕生日を祝うこともなく、突然一方的に離婚を切り出してきたそうだ。Aさんが理由を聞くと、「ペニスが小さい」「セックスが気持ち良くない」「他の人とセックスしたい」「安月給のくせに偉そうにするな」と、B子さんは、Cちゃんの目の前で言葉の暴力と不倫願望を言い、怒鳴ったり喚き散らしたという。

「性器のことを侮辱され、男としての尊厳を傷付けられ、ものすごくショックを受けました。今まで私は、ギャンブルや浮気、酒・タバコもせずに、趣味だったゴルフもやめて、家族のためにただ真面目に働いてきたのに……。たしかに朝早く夜遅い毎日で、当直も多かったです。しかし、子どもの目の前で性器のことを大声で侮辱され一方的に離婚だと決めつけられ、まるで悪夢でも見ているようでした。今でも、トイレで自分の性器を見るたびに、妻の暴言を思い出して、すごく辛く悲しい気持ちになり、思わず泣いてしまうこともあります。本当に情けないです。まるで他の男と比較でもしているような生々しい言い方で、浮気相手でもいるのかと強く思いました。