前回、文春が片岡鶴太郎にインタビューしたのは2017年の離婚直後。本人は「離婚理由は不倫やヨガのやりすぎではなく、20代から続いた長年の別居生活によるもの。現在付き合っている女性はいない」と話した。

 あれから5年、1日も欠かさないというヨガを続けて得た「鶴太郎流セックス論」、そして67歳のマルチタレントが、古希を見据えて向かう先はどこなのかを尋ねた。

(全3回の3回目/1回目から読む)

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©文藝春秋 撮影/松本輝一

離婚以来、女性関係はきれいさっぱり 

──鶴太郎さんはインド政府公認のヨガ検定に合格されていますね。インドには最古の性愛書『カーマスートラ』があります。鶴太郎さんがヨガを深めて得た、「新たな愛」はありますか。

片岡 はい。まず、私は2017年に離婚してシングルですから、今はどんな恋愛をしてもいいんですね。文春さんがいつ来ても大歓迎なんですが、60歳を過ぎてここ6、7年、ガールフレンドはいないんですよ。

©文藝春秋 撮影/松本輝一

──またご冗談を。

片岡 本当に。ヨガを始めてからは夜22時頃に起きるので、夕方前に寝るんです。だから夜の食事に行かないし、今はステイホームでしょう? 

──そうですね。

片岡 ヨガのトレーニングではお尻の肛門をグッと上げたりするので、筋肉はかなり鍛えてます。もし好きな女性ができて性愛を交換する状況になったら、いい仕事ができるかもと思ってるんですけど(笑)。

 でも今は、単なる排尿器官で、性器として働いてない。お付き合いしたい素敵な女性に出会えたら、ちゃんと言いますよ。

男性機能の衰えは人生の一大事?

──ぜひお願いします。

片岡 ただね、男は先立つものについて考えるじゃないですか。要するに、先端が立つものを。若い頃は先立つものはお金だったりするけど、中高年になるとそれが肉体になるんですね。