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 続けて滝刑事こと亡きスコッチ(沖雅也)のことを語り始めるボス。

「そいつも持病があって、犯人追い詰めた時に、ここ一番!て時に吐血してね。血、吐いてるすきに撃たれて、もちろん犯人も仕留めたんだけど……口の周り真っ赤にして死んでった……ずいぶん……部下を亡くしましたよ。部下の命は……俺の命……(しみじみと)命って本当に尊いもんだよねぇ……。(中略)いままたひとり、若い刑事の命が消えかかってるんだよ。そいつぁね、ちょっとガサツな男なんだけど……今年子供が生まれて(中略)もう1回そいつをこの子供に会わせてやりたいんだ。お兄さん今ぁ、どこにいる……?」

「……横浜です」

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「……ありがとう」

 ただちに七曲署のメンバーが現場に急行! ブルースの居場所がわかった!! 津坂は逮捕され、間一髪、救出されたブルースも緊急手術で一命をとりとめた。

 ラストはいつものように捜査一係による〝一同笑〟。そして、電話を取ったボスの姿に「14年4カ月……長い間のご支援ありがとうございました」というスーパーがかぶって『太陽にほえろ!』全編の終了となった。

石原裕次郎(右)と石原慎太郎(左)©文藝春秋

 最終回ということもあって、ブルースがこのまま殉職するのでは……? と、思った視聴者も多かったはず。そのオンエア中、多くの刑事たちが殉職していった『太陽にほえろ!』。だが、その根底にある真のテーマは〝命の大切さ〟だった。最後の最後までそのテーマを貫き通して『太陽にほえろ!』は14年の歴史に幕を降ろした。石原裕次郎の魂の叫びとも言うべき迫真の名ゼリフと共に、フィクションを超えた傑作エピソードとして忘れ得ぬ最終回といえよう。

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