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「スイスは藤澤五月の仕掛けた“誘い”にハマった」 カーリング・藤澤を決勝で待つ“イギリスの顔”が放った“一言”

2022/02/19
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スイスがはじめて4点を許した瞬間

 “From bad to worse”

 スイスにとって、最悪の状況が出来した。藤澤はSTONE 13で相手をダブルテイクアウトし、少なくとも2点、あるいは3点のパターンを作る。

 そしてペイツのラスト、STONE 15。これは日本のナンバーワンストーンの内側に寄り添う「フリーズ」を決めて大量点を防ごうとした。

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 が、力んだのか、ストーンの曲がりが悪い。あろうことか、日本のナンバーワンストーンをこすっただけで、Tラインの奥へと滑っていった。

 日本は、藤澤がペイツのSTONE 13とSTONE 15をダブルテイクアウトすれば、4点の場面を迎えた。

スイスに勝利し喜ぶ日本代表チーム ©JMPA

 スイスの石の配置は、最悪よりさらに悪い、「最上級の最悪」になった。英語実況がいう。

「ミスの代償を払わせる時が来た」

 藤澤がリリース。日本のラインコールを聞いていると、「来た」ことが分かった。スイスのストーンが2個、ハウスの外に飛び出した。

 4点。日本が5対2。

 矛が最大級の衝撃を与えたのだ。

 この大会、スイスがはじめて4点を許した瞬間だった。英語実況はこうコメントした。