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居酒屋で誕生した「てじな~にゃ」

――掛け声の「てじな~にゃ」ですが、これは2004年制作のDVD『山上兄弟のホップ!ステップ!マジック!! ~てじな~にゃの巻~』を出す際に考えられたキャッチフレーズだったそうですね。

佳之介 そうです。DVDのプロデューサーの方が飲み会の席で「こんなの考えたけど、ダメだよね?」といくつか父に話したうちのひとつが「てじな~にゃ」だったんです。父は「それいいじゃないか」と気に入って、振付師の方があのポーズを付けてくれたんですよ。「てじな~にゃ」は、ほかにもバージョンがあったんだよね。

暁之進 2種類くらいかな。「どっちがいい?」って聞かれて、「じゃあ、こっち」と選んだのが、現在も続く「てじな~にゃ」になります。

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『山上兄弟のホップ!ステップ!マジック!! ~てじな~にゃの巻~』(2004年)

――プロデューサーの方が考えた、ほかのキャッチフレーズはご存知ですか。

暁之進 僕らは小学生だったから、飲み会の場にはいなかったので。ただ、父によるとボツネタとして聞かされたらしいです。僕らは「てじな~にゃ」しか聞かされてないです。

――「てじな~にゃ」の掛け声とポーズは、小学生だったゆえに受け入れられたところもありますか。これが中学生、高校生になると、なんだか恥ずかしくて抵抗を感じる可能性もありますし。

暁之進 純粋に「はーい」って。猫のポーズも、動物が好きだったので抵抗もなく。

©文藝春秋

佳之介 魔法の言葉、おまじないをかける時の言葉として捉えてました。

暁之進 「魔法でポン!」じゃないですけど、そんな感覚で。

――それまでは、ステージで用いる“魔法の言葉”みたいなものはなかったんですか?

佳之介 「おまじないをかけます」って。

暁之進 で、「はい!」と言った後に「どうですかー!」みたいなポーズだけです。

佳之介 ほんと、「てじな~にゃ」はDVDからだよね。そこで、キャッチフレーズって大事なんだなって段々と思うようになりましたよね。やっぱり、これで知ってもらったので。

暁之進 いろんなタレントさんが、猫のポーズも含めて真似してくれたりして、どんどん広がっていきましたからね。