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お遊戯の延長みたいな私たち

――おニャン子クラブとしては、『セーラー服を脱がさないで』もヒットしました。こちらも、今改めて聞くとちょっぴり刺激的な歌詞と言いますか。

新田 今聞いた方が刺激的です(笑)。「パパやママは知らないの、明日の外泊」とか「デートに誘われてバージンじゃつまらない」ってね。番組で歌い終わって家に帰ったときは、親の目が見られなかったですから。パパ、ママ、これ私のことじゃないよ、みたいな(笑)。

 だから、普通に女の子の友達の家に泊まりに行くときも、親御さんに電話に出て説明してもらったりしましたね。

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――曲は瞬く間にヒットしました。

新田 『ザ・ベストテン』(TBS)とか、他局でも出させてもらうようになって。「お邪魔します! おとなしくしてます。すぐに帰りますから」といった心境でしたよ。歌のプロの方々がランキングされているところに、お遊戯の延長みたいな私たちが行くのって、ある意味苦痛というか。でも、メンバーの中には今日は誰々に会えるかも!と楽しんでいた子もいました。

19歳の頃の新田さん(『新田恵利 写真集』より)

ちゃんと説明して! 話が違う!

――ところで、新田さんは、おニャン子クラブはバイト感覚だったと仰いますが、周りのメンバーの方はいかがでしたか?

新田 おニャン子クラブに入る前から既にデビューが決まっている人や、芸能界で頑張ろうって意気込んでいた人も多かったと思います。

――各々モチベーションが違ったと。

新田 そうです。(国生)さゆりちゃんなんかも、芸能界で頑張ろうとしていた1人でしょうね。鹿児島から一旗揚げようとして東京に出て来てるんだから、バイト感覚の私と覚悟が違うじゃないですか。そりゃ嫌われるわと思って。

――あ、はい(笑)。国生さんとお話しすることはありましたか?

新田 仲がいい悪いというより、共通の話題がなかったんですよね。さゆりちゃんが私の1学年上だったので、高校生と社会人でした。若い頃って1つ学年違うだけでも大きかったし。クラスでグループが違う。そんな感じでしょうか。

――沖縄に撮影に行った時も、ひと悶着?あったと聞いたことがあるのですが。

新田 おニャン子クラブで沖縄に撮影に行ったときですね。事前に、水着撮影があるとは聞いていたんです。でも、ワンピースって聞いていたのに、現場に行ってみたらビキニを渡されて。それって女の子にとってはびっくりじゃないですか。