――優しさ大事です(笑)。ちなみにお付き合いするきっかけは何だったのでしょうか?
新田 私が姪からglobeのチケットを頼まれていて。フジテレビが協賛だったんです。ただ、当時私の知っているスタッフは偉い人ばかりで、さすがにちょっと頼みにくい。でも、ちょうど少し前に、おニャン子の再結成で旦那と知り合っていて。しかも1つ年下ということも分かっていたので、よっしゃ! と(笑)。「チケット取れます?」とお願いしてみると、「取れます」と言うので「じゃあお願いします」と。
そんなやりとりが始めで、後日、電話で「お芝居観ますか?」って聞かれたので、違うチケットが余ってるのかと思い「行きます、行きます!」って向かったんです。そこで、彼がチケット代を払っていたのを見て、あら、余ったチケットじゃなかったのねって(笑)。その日の帰りに「結婚してください」って言われました。
毎日毎日「結婚してくれ」と言われ…
――結構、急展開だったんですね。
新田 どうかしてるでしょ(笑)。
――その場で「はい」と返事をされたんでしょうか?
新田 いえいえ。業界の人って、昔はパワハラ、セクハラなんてその辺にゴロゴロしてたし、そんなこと1回目のデートで言うなんて、正気じゃないなって思って流しました。
――(笑)。でも、そこから9カ月後にはもうご結婚されていたんですよね?
新田 もう毎日毎日毎日「結婚してくれ、結婚してくれ、結婚してくれ」って言われて。それに、付き合ってすぐって仲がいいですけど、2、3年経ってくると落ち着いちゃうじゃないですか。それなら結婚して、みんなにうざいと言われるぐらいの新婚生活を送ろうって思ったんです。私がジューンブライドにこだわったので6月に結婚しましたが、こだわらなかったらさらに早く結婚していたかもしれないですね。
――結婚するときに約束事もあったとか?
新田 結婚前に、「私と結婚したら母と犬がついてくるよ。それでもいい?」と聞いたら「いい」と。さらに「もう1つ。家を建ててくれますか?」と聞いたら「分かりました」って言ってくれたので。その後、無事に家を建てて、のちに母を交えて2世帯住宅での生活がはじまりました。
(撮影:石川啓次/文藝春秋)