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「しょうもないことすんなよ」という忠告には…
前回の出所後は刑務所の先輩を頼り、「物事(ものごと)」と自称する怪しげな仕事をしていた樋田容疑者は「中にいた時から『何とかしてカネを掴んでやろう』という執念は凄かった。ただ地道に稼ぐという発想はなく、株で儲けたい、などと話し、儲け話にはすぐなびいていた」(前出・刑務所仲間)。仲間の「しょうもないことすんなよ」という忠告には、自信たっぷりにこう応えたという。
「大丈夫、捕まらんから」
更生の道程は日本一周より長く、険しいに違いない。