ケガで落ち込んだ時に、伊集院光にかけられた言葉
――芸能界で、尊敬している先輩はいますか。
才木 色んな仕事をさせていただいく中でお世話になった、伊集院光さんやカズレーザーさんですね。トップの方々ってほんとに謙虚ですし、仕事に対して真摯に真剣にやっているし。そういう人を間近でみると、ああすごいな、自分はまだまだだなと思うと同時に、やっぱり泥臭くやっていかなきゃいけないと思い知らされるんです。
――尊敬する先輩の名前が、伊集院さんとカズレーザーさんというのも、才木さんらしいですね。なにかアドバイスをもらうことはありますか。
才木 アドバイスということではないんですけど……以前、伊集院さんに言われたことがすごく心に残っていて。私がプロレスで怪我をして、お仕事も全部ストップしていた時期があったんですよ。
その時伊集院さんが、「才木の席は、空けてあるから急がずに」「才木の代わりが務まるやつはいない」といった嬉しいメッセージをくれたんです。さらに、「才木ちゃんのすごいところって、筋肉なんじゃなくて、なんでも頑張れるところなんだよ」とも言ってくれて、表面的なことではなく本質を見てくれてることに感動しました。
――「なんでも頑張れる」は芸能界で最も求められる才能なのではないかと思います。
才木 私はチャレンジが好きなんです。裏を返せば1個のことをずっとやるのが苦手。よくいえば好奇心旺盛ということなんですけど。
――できてしまうから飽きる、みたいなとこもありそうですよね。
才木 それもあるかもしれない。でも、それなりにできるんだけど、トップにはなれないんですよ。
1番になれないのもずっとコンプレックスではあったんですけど、でもそれも発想の転換で、1個のことが極められないなら、色んなことができるというのを自分の強みにしようと。だから筋肉にとらわれず、プロレスやったりボディビルやったり、クイズにも挑戦してますし。
――クイズも元々興味があったんですか。
才木 受験勉強で勉強したことはクイズに出やすいので、ああ私もわかる、楽しいって思ったのがきっかけですね。あとはカズレーザーさんが主宰するクイズ練習会に誘ってもらって、そこでもっとのめり込んだという感じです。
――カズレーザーさんとはどうやってクイズの勉強をされてるんですか。
才木 最近は新型コロナの影響で集まれなくなってしまったんですけど、問題を自分で作って持ち寄ったり、みなさんが出してくれるのを早押ししたり。夜の7時から11時まで4時間みっちり早押しだけやる。その後飲みに行くんですけど、飲みに行った先でもずっとクイズの話してますね。みんなどんだけ好きなんだよと(笑)。