「もともとデコトラとかが好きで、自分で色々作っているうちにエスカレートしていった感じですね。シャンデリアなんかも結講簡単なつくりで、カサの部分にタイラップで吊ってます」
かなりの費用がかかっていそうだが、基本的に自身で手を入れているため、実際の改造費はそこまでではないという。
「シートカバーだけは業者さんにワンオフで作ってもらったんですけど、それでも8万円くらいですかね。シャンデリアもヤフオクで5000円くらいのを買って加工して。裁縫が苦手なので、クッションやダッシュマットは親に縫ってもらったりしています。基本は材料費だけなので、トータルで15万円いかないくらいですかね」
親御さんのご協力のもと、車を改造していくというのも興味深い。反対はされないのだろうか。
「最初は喧嘩ばっかでしたけど、そのうち何も言われなくなりましたね。むしろ内装よりも、近所迷惑になるっていうのでシャコタンとかマフラーとかの方が言われましたね」
もともと住まいが「走り屋の聖地」に近いこともあり、最初は走りに関する改造を主としていたようである。そこから内装にも手を入れはじめ、最終的に外装にもプリントを入れることになった。カテゴライズできない「異端車両」だが、「車を好みの形に」という思いを突き詰めていった結果なのだろう。
「オラオラ系痛車」のオーナーはまさかのYouTuber
次に目に留まったのは、いまや「オラオラ顔」の代名詞となったヴェルファイア。アグレッシブなエアロパーツを纏った大きな車体に、「ツイステッドワンダーランド」の幻想的なイラストが描かれている。
オーナーに話を聞くと、「すずむん」という名前でYouTuberをしているらしい。この車も、配信企画を通じて製作したものだという。
「デザインから貼りまで自分でやってみようっていう企画で、1年くらい前にやったんですよね。再生回数も8万回くらいかな? 結講見てもらってます」
広範囲にラッピングが施されているが、再生回数の伸びもあり、費用をペイできるくらいの収益があったとか。痛車カスタムの新しいモデルといったところだろうか。
ミニバンのためファミリーカーとしても利用できそうだが、家族の反応はどうなのだろう。