最近、新型コロナワクチンに関する“不正確なチラシ”が多く出まわっている。3月には、その中の一つが一時的とはいえベネッセの株を急落させる事態に……。こうしたチラシは、様々なクリニックにも送りつけられているという。
そこに書かれた情報をなぜ鵜呑みにしてはいけないのか? 同問題の被害者でもある小児科医の森戸やすみさんに聞いた。
◆◆◆
ベネッセ株を急落させた「反ワクチンチラシ」
3月21日、Twitterに「ベネッセすごい❣️ チャレンジ1年4月号に入ってたんだって✨」という文言とともに反ワクチン・反マスクのチラシ画像が投稿された(現在は削除済み)。
投稿によると、ベネッセホールディングスから送られた進研ゼミの教材に、新型コロナワクチンやマスクの効果を否定するチラシが同封されていたというのだ。
翌22日には、このツイートが広く拡散され、多くの人が「ベネッセが反ワクチンのチラシを同封するわけがない」「チラシの内容がおかしい」と指摘。そして一時的にベネッセホールディングスの株価が下落した。
同日、ベネッセ進研ゼミのTwitterアカウントは、「【ご注意ください】昨日21時頃より、弊社発送教材に新型コロナウイルスのワクチン等に関するチラシが同封されていたとの投稿がされていますが、当社ではこのようなチラシの制作や封入はおこなっておりません。何卒ご注意ください。」とツイート。
さらに、こどもちゃれんじ編集部のアカウントは、多くのツイートに対して「ご心配をおかけしてまことに申し訳ありません。進研ゼミ小学講座ではこうしたビラを封入指示している事実はございません。」と回答し、個別対応に追われた。