《維新の国会議員からパワハラを受け、困っております。(中略)国会議員「A氏」(日本維新の会 兵庫10区)から、この度の参議院選挙の日本維新の会全国比例候補予定者「B氏」の選挙応援をするようにと命じられ、言う事を聞かないと日本維新の会の議員としてはこれでおしまいの旨、公認権を脅迫の手段として振りかざし、そして、弱みを利用して、思い通りに組織の命令と称し強要するパワハラを受けました》
4月29日午前11時50分頃、日本維新の会代表の松井一郎氏のTwitterアカウントにパワハラ被害を訴えるメンションが届いた。メッセージの送り主は明石市市議会議員の森勝子氏だ。すぐさま松井氏は《藤田幹事長が対応する事になっていますので、藤田幹事長に連絡して下さい。》と返答。藤田氏からもダイレクトメッセージを送った旨のツイートがされている。
市議会議員がSNS上で政党の代表にパワハラ被害を訴えるという異例の事態。その裏には、求心力を失いつつある維新の厳しい実情が隠れていた――。
東京では維新の“神通力”は通用しない
「維新の会は様々な不祥事が報じられていますが、地元大阪からの支持は盤石と言って良いでしょう。選挙となれば市議、府議総出で応援をして組織力の強さを感じさせます。現職が強いので『どうせあの人が当選するんでしょ』とかえって選挙は盛り上がらない。多少の不祥事では動じない強さを感じさせますね」
関西在住の社会部記者は、大阪の根強い維新支持をこう語る。しかし、大阪から遠く離れた東京では維新の“神通力”は通用しないようだ。
「東京の維新はお金もないし人材も不足しています。財政面の危機は相当深刻なようで、維新から選挙に出たとしても選挙費用はほとんど援助されないと言われています。人材も『政治家としてどうなんだろう』という人が何人もいます。幹事長のお友達というだけで政党入りしたり、テレビでの発言が炎上した元ミスター慶応が所属していたり。誰彼かまわず出馬しないかと声をかけているようにうかがえます」(大手新聞記者)