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「冷やしベジミートカレーつけそば」は、使用しているお醤油もグルテンフリーで、完全グルテンフリー対応。つけ汁は温かいのも注文可能だ。肉や魚などの動物性食品を使わない、ヴィーガン対応である。

「べジネバネバそば」は「夏バテ予防ネバネバそば」の卵黄がないタイプ。こちらもヴィーガン対応。

通常のかけそばや天ぷらそばはない

「洋風サラダそば」は有機リーフ、豆腐のカッテージチーズ風、落花生、エクストラヴァージン(EV)オリーブオイルなどがのったそば。こちらも精進つゆでヴィーガン対応にできる。

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「ざるそば」は最もシンプルなメニューで、ヴィーガン対応もある。

 冬の季節に人気の「スパイシーカレーそば(ミニ有機サラダ付き)」は1日の目標野菜摂取量の80%がとれる。「ピリ辛豆乳きのこそば」、「季節の有機サラダとポタージュ」などもヴィーガン対応のメニューである。

店主の前職は「ジムトレーナー」

 高見さんに創業までの歩みを聞いてみた。すると従来のそば屋にはない新しい潮流を感じることができて、なかなか興味深い内容だった。

 高見さんはダイエットトレーナーの資格を持つ。開業する前は女性向けのジムなどでダイエットプランを作りながらトレーナーの仕事をしていた。

店主の高見美保さん

 その頃から、体重管理にはトレーニングだけでなく食事管理も大事であることを実感していたという。それでカラダにいい食べ物にすごく関心があり、仕事の合間を縫って健康志向の店に食べに行き、研究を重ね、「いつかそういう店をやりたいと常々考えていた」そうだ。

「十割そばでダイエットができる店」

 そんな時、そばに詳しいご主人と出会い「十割そばでダイエットができる店が開業できるかも」と閃いた。それから夫婦で試行錯誤が一気に加速。信州安曇野産の全粒粉そば粉100%を使用し、押出し式の製麺機を使って、コシの強い十割そばを提供する店にしようと決めたという。

 さらに2人は「十割そばだけでは普通のそば屋とあまりかわらない。もし健康志向を考えるなら踏み込んで有機野菜や無添加の国産食材、グルテンフリーなども考慮したバランスのよいメニューを開発しよう」という結論に達したそうだ。