開発者として「ドキッとする」瞬間
――昨年の栗林良吏選手(広島)や大勢選手のように、有望なルーキーの先発候補が「抑え」に抜擢されることもあります。重要なポジションにあまりデータのない選手が着くなど、開発者としてニュースを見てドキッとした瞬間はありますか?
そのニュースはドキッとはしましたね。抑えは特殊なポジションですし、やってみるまで適性が分からないところでもあるため、予想で付けるのもなかなか難しいんです。
特に栗林選手はドラフト時やアマチュア時代は先発として期待されていた選手でしたし、大勢選手も当初は先発起用が示唆されていました。
他にも、突然、想定外の守備位置で選手が起用された場合や、投手が自身の最高球速を大幅に更新した時も気になります。特に、球速は目立つところでもあり、「誤計測っぽいけれど……」といったケースでもユーザーから望まれることが多く、判断が難しい部分もあります。
「根尾昂、2軍で登板!」のニュースに…
――他にも開発時にドキッとするのは?
野手が投手として登板したり投打転向があった時などでしょうか。最近で言えば、まさに中日の根尾選手のケース。2軍で(投手として)投げた、というニュースを見たときには、もし1軍で投げたら能力的に何らかの対応が必要になるかもしれない、とわれわれとしてはドキッとしました。
――直前までどういう状況になるのか分からないケースなどはどうでしょうか。たとえば、今年は米大リーグのロックアウトで、鈴木誠也選手の移籍先がなかなか決まりませんでした。ですがバージョンアップ前から、カープの選手からキチンと外れていました。このあたりの心配はありませんでしたか?
もし移籍が決まらず戻ってくると、カープのオーダーも変わってきますからヤキモキして待っておりました。無事移籍も決まり、しかも大活躍のスタートだったので本当によかったなと思いました。なお5月19日のアップデート配信でNPB OB選手として追加収録することもできました。