アマチュア時代の所属リーグ、50m走のタイム…ルーキー評価はどこで決まる?
――データの設定しづらい、ルーキー、外国人選手の能力の評価方法について具体的に教えてください。
いくつかポイントはありますが、下記のような点は注目しています。
<投手・野手共通>
・ドラフト順位
・最終球歴(高卒、大卒、大卒社会人、高卒社会人、独立Lなど)
・大学生なら所属リーグなど(六大学、東都、関西六大学、関西学生野球、その他地方など)
・成績(高校通算本塁打だったり、公式戦などの成績だったり)
・体格(体格がすべてではないですが、やはり細い選手は1年目からシーズン通して活躍は難しいかも、など)
・ニュース記事など全般(「こういう選手になりたい」や「こういう球種を練習している」などの発言を参考に)
・映像全般(試合映像はもちろん、試合前練習だったり、インタビューなども性格や考え方が分かるため)
・過去の同タイプの選手との比較、同じ年度の選手同士での比較、現プロ選手との優劣順位付けなど
・ドラフト指名意図(チームにとって欲しい選手、ということは何か理由があるはず。足りないところの穴埋めなのか、将来の主軸候補なのかなど)
・(間に合えば)キャンプや自主トレ確認(アップの短距離走で選手同士の走力を比較したり、新ポジションを練習してるかなど)
<投手>
・球種(例えば「スライダーを持ってる」と言われていても、縦・横・高速・カットボール・スラーブなど動画を見て変化や球速を見極めます。変化量も)
・最高球速(ただしアマチュアの最高球速は地方球場のガンなどで盛られているケースも多いので、映像でも常時どれくらいか確認)
・投球回や球数、連投など(スタミナの調整で。試合映像があればどのくらいの球数から球速が落ちているか、上ずってくるかなども)
<野手>
・50m走、遠投の数値(鵜呑みにはせず、映像でも確認します)
・映像などで測れれば一塁到達タイムや二塁到達などの走塁タイム