文春オンライン

genre : ニュース, 社会

入学した専門学校が「半グレに乗っ取られた」

――一時期海外で生活したこともあったんですよね。

廣末氏 世界を見ようと思って、17歳でワーキングホリデーを利用してカナダのオタワに。鉄板焼屋や、似合わないですがマフィンの専門店などでも働いたんですよ。でもこれも続きませんでしたね。帰国後は、ショップ店員時代に興味をもったファッションの道に進もうかと、福岡にあるファッション専門学校に通いました。生地を裁断したり縫ったり、ファッション画を描いたり。しかし、いまでいうところの半グレにのっとられて途中から授業が中断しがちになったり、先生が辞めたりとギクシャクしましたが、1年3カ月くらい通いました。

――半グレに乗っ取られた。

廣末氏 そこはやっぱり、時代ですから(笑)。ただ、折よくショップ店員時代に知り合った和食器などを扱う「京都たち吉」の社長に東京に来い、と誘われ上京したんです。

 京都たち吉の関連会社のデザイン事務所でライセンサー業務につき、ブランドの名前を貸して、いろいろな商品を作りましたよ。広告を作ったりもしていましたね。この写真を見てください。すごいでしょう。三國連太郎さんに社長がデザインした服を着てもらって、アラーキー(荒木経惟氏)に撮影してもらったときの記念です。

三国連太郎、荒木経惟氏と撮影。上段右から2人目が廣末さん。

――ファッションの仕事に就いたんですね。

廣末氏 ファッション業界は独特で、楽しかったですよ。社長と交流のあった某有名女性デザイナーとも知遇を得て、あるとき新橋の焼き鳥屋さんに誘われました。しかし当日連れて行かれたのは練馬あたりの教会。突然丸裸にさせられて、てるてる坊主みたいな服を着せられ、教会の庭にあった水槽に頭から顔をぶちこまれて、足を洗われたら牧師さんから「はい、これであなたの洗礼が終わりました」と。断る隙もなく、キリスト教徒になってしまいました(笑)。

 話は逸れますが、ハレルヤという言葉を早口でずっと繰り返してみてください。ごにょごにょしてちゃんと言えなくなりますよね。これが神の言葉らしいです。20歳の時でしたが、よくわからない世界に飛び込んじゃったな、という感じでした。